ギャグ作品を渇望!? 森本晃司監督もゲストで参戦!第10回吉祥寺アニメーション映画祭

1410_kichifes2.jpg竹熊健太郎さん(写真左)より表彰されるグランプリの斎藤俊介さん(写真右)。

 筆者も第1回から「吉祥寺アニメーション映画祭」の推移を見ているが、ギャグ作品は初期から求められており、もはや“渇望”の域になってきた感がある。とはいえ各審査員のコメントにも見られるように、むしろ根底にあるのは“尺”の問題で、毎度の課題になっている。これはほかの映画祭やコンテストの審査公表でもよく聞かれる話である。しかし、応募作品の多くが基本的に学生の卒業制作であって、ほとんどの作者にとって事実上“最後の作品”になっている。毎年ほとんどの応募者が入れ替わるため、改善されることのない事態が続く現状が悩ましい。

 なおグランプリの斎藤さんも学生ではないように、今回も学生以外の応募があった。例えば、今回『DE RIRIA SUBASU TAIMU』で優秀賞とスタジオ4℃賞を受賞したひだかしんさくさんは、第5回に『恋するネズミ』でグランプリの受賞経験がある(当時ネットでの公開後、“ひろゆき”こと西村博之さんが「ネズミだけにチューってか?」とツイートしたことなどを受けて人気を博した)。

 次回の会場は吉祥寺シアターを予定している。吉祥寺シアターは05年の開設で、同映画祭では06年の第2回に会場となったことがある。久々となる会場で、どんな作品が選ばれることになるのか来年まで楽しみに待ちたい。
(取材・文/真狩祐志)

■吉祥寺アニメーション映画祭
http://kichifes.jp/index3.html

[第10回吉祥寺アニメーション映画祭 受賞作品]

■グランプリ
『小さな庭園』 斎藤俊介
(ギャグは該当作なし)

■優秀賞
『DE RIRIA SUBASU TAIMU』 ひだかしんさく

■審査員特別賞
『戯言スピーカー』 牧野惇
『Through The Windows』 佐藤美代

■スタジオ4℃賞
『DE RIRIA SUBASU TAIMU』 ひだかしんさく

■スタジオディーン賞
『ハロウシンパシー』 デコボーカル

■コアミックス賞
『戯言スピーカー』 牧野惇

■三鷹の森ジブリ美術館賞
『ECIRAVA』 金子大祐

■プロダクションI.G賞
『GYRΦ』 円香

■ノミネート作品
『WORMY』 水井翔
『浮雲/Drifting cloud』 助川勇太
『FACE』 関口和希
『石から』 有吉達宏
『返信する;繰り返す繰り返した;消す;特に好き特に好きじゃなくなった』 大内里絵子
『STRANGE』 亀田貴也
『トウモロコシどろぼう』 おーのもとき

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