“食玩”がまさかの9990円!? バンダイ・キャンディ事業部に聞く、進化する食玩事情

2014.10.11

人気シリーズの「GUNDAM CONVERGE」。

 スーパーマーケットやコンビニエンスストアのお菓子コーナーの花形といえば、人気の特撮ヒーローやアニメキャラの玩具や、ミニカー、シールなど思わずコレクションしたくなるおまけがお菓子についてくる「食玩」だ!

 古くは「仮面ライダーチップス」「ビッグワンガム」「ビックリマンチョコ」が日本中の子供たちを魅了したほか、1990年代後半には「チョコエッグ」など大人も巻き込んだ大ヒット食玩が出現したことを覚えている読者も多いだろう。いつの時代も「食玩」は、子供から大人まで、年齢を問わず楽しめる人気商品なのだ。

 そんな食玩シーンの中で、近年、特に個性的なアイテムを立て続けに販売しているのが、株式会社バンダイのキャンディ事業部だ。

 同事業部は人気アニメの食玩のみならず、オリジナルのカードがおまけについてくる「神羅万象チョコ」や、パーツを自由に組み替えて遊べるオリジナルロボフィギュアがついてくる「破幻のジスタチョコ」など、大人も子供も思わず手に取ってコレクションしたくなるハイクオリティな食玩を続々リリースしている。

「ドラゴンボールスタイリング」のブルマ!

 さらに先日、有明ビッグサイトで開催された「第54回全日本模型ホビーショー」では、食玩の常識を覆すような精緻な造形で作られた『ドラゴンボール』キャラのフィギュア付き食玩「ドラゴンボールスタイリング」や、全高約400mmという食玩の常識を凌駕する巨大さを誇る、『機動戦士ガンダムUC』に登場した巨大MA(モビルアーマー)・ネオ・ジオング(お値段は9990円!)など、食玩の限界に挑戦するようなアイテムを複数展示。攻めの姿勢のラインナップに注目が集まった。

 そこで、今回は現在の食玩事情や同事業部が目指す今後の食玩について、「第54回全日本模型ホビーショー」で株式会社バンダイ・キャンディ事業部の谷澤さんにお話を聞いてみた!

――食玩全体のクオリティが、すさまじい勢いで上がっている印象のある昨今ですが、中でもバンダイの食玩は頭一つ飛び出ている感じがあります。今回のホビーショーでいうと、「ドラゴンボールスタイリング」のクオリティには本当に驚かされました。これ、本当に食玩なんですよね?

噂のネオ・ジオング。値段も納得の大きさ…!

谷澤 はい。一般のお店様でも販売いたします。さらに仕様にこだわったものは、どうしても価格が上がってしまうので、そういったものはプレミアムバンダイで販売します。弊社の食玩は、そのスタイルが多いです。食玩はお菓子が付いていることで、スーパーやコンビニのお菓子売り場で販売できます。そのため、コレクターではない一般のお客さんが気軽に商品を買える場に置ける点がメリットだと思いますし、それが食玩の存在意義だと思っています。

 基本はそこに軸足を置きつつも、通常432円のシリーズである「ASSAULT KINGDOM」で9990円もするネオ・ジオングを作ってしまったりもします(笑)。これは、「ASSAULT KINGDOM」シリーズのサイズに合わせてネオ・ジオングを作ってみたら、このサイズになっちゃいました、という形です。もちろん、既に販売している「ASSAULT KINGDOM」のシナンジュを搭乗させることもできますよ(※ネオ・ジオングには彩色強化版のシナンジュが新たに付属します)。さすがにこの値段と大きさのものを店頭に置くことはできないので、これはweb通販専売とさせていただきました。

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