森永製菓が献花台を設置! 企業も本気を見せ、「ジャンプSQ.」も総出で祝福した『テニプリ』“跡部景吾様”の生誕祭

 オタクが家族や友人と同じくらい、場合によってそれよりも盛大に祝うことがある“キャラクターの誕生日”。近年では、キャラが誕生日を迎えるとグッズで作った“祭壇”やキャラのイラストなどが入ったケーキの写真をTwitterで公開する者もおり、またTwitterのトレンドを独占するといったことがたびたび見られる。そのような中、“もはや別格”というレベルで盛大に誕生日を祝われるキャラをご存知だろうか。

 そのキャラとは、10月4日に誕生日を迎えた『テニスの王子様』シリーズの「跡部景吾」。通称“跡部様”と呼ばれる彼は、同作の人気キャラクターで、毎年行われる「バレンタインチョコ獲得ランキング」では2005年から1位に君臨し続けており、2014年には過去最多となる6万2837個ものチョコを獲得。また、2011年1月6日の「ジャンプSQ.」に掲載された43話で「跡部王国(キングダム)」という新技ができた時には、その日が「跡部王国建国記念日」とされ、公式グッズが発売されたり、今年3月にはTwitterでの盛り上がりから「NEWS WEB」(NHK)にイラストと声で出演を果たした。そして、誕生日や建国記念日を迎えれば、森永製菓株式会社やシャープ株式会社といった企業のTwitter公式アカウントも祝いの言葉を述べるほどの人気ぶりだ。

 そのような中、今年は何が起きたのかと言うと、跡部の誕生日と同日発売となった「ジャンプSQ.」11月号を跡部が“ジャック”したのだ。彼の名言「なるほどSUNDAYじゃねーの」をもじった「なるほどBIRTH DAYじゃねーの」という言葉とともに表紙を飾った跡部。同誌は“『テニスの王子様』連載15周年記念”とも銘打っていたが、大々的に跡部の誕生日を祝っていた。

 特集の中には、アニメで跡部の声を演じた声優の諏訪部順一のインタビューなどが見られたが、中でも目を引いたのが、同誌の連載作品に跡部が登場していること。カラー扉に大きく跡部を描いた『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』など、すぐ目に付くものから、校内のポスターに跡部を登場させた『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』など、少し目を凝らさないと見つけられないものなどさまざま。一方、『帝一の國』ではことあるごとに跡部が登場し、おまけにチームメイトの忍足侑士と向日岳人のようなキャラも見られた。のちに作者である古屋兎丸は4日にTwitterで『今月のSQの跡部様祭り、僕だけ沢山描いてるな。笑。「できれば描いて下さい」という依頼を「できる限り描いて下さい」と聞き間違えたわ~』とコメントを残している。また跡部は同誌の編集後記「SQ.抄」にも登場。「SQ.抄もジャックしてやるぜ。俺様の生誕祭に酔いな♪」と綴り、「最初から最後まで跡部たっぷり」といわんばかりの“ジャック”っぷりだった。

 だが今年は雑誌のジャックだけではとどまらない。2月にもバレンタイン企画で跡部とコラボした森永製菓のチョコレート「ダース」が、跡部の誕生日である10月4日に「『森永ダース』×『新テニスの王子様』 ~ピクセルアート公開~」を開催。池袋サンシャインシティ・噴水広場にダースで作った跡部のピクセルアートを展示し、その前に献花台を設置したのだ。すると、それを一目見ようと数多くのファンが花を手向ける様子が見られ、終了時刻のころには跡部の前にあふれんばかりの花が。その光景は“葬式”のようにも見えて話題になったが、中には高価な「胡蝶蘭」が献花され、改めてその人気ぶりを伺わせた。

 今年も伝説を残した「跡部景吾生誕祭」。ファンだけでなく編集部や企業も本気で誕生日を祝う様子もさることながら、一番驚くべき点は連載15周年を迎えた今でも跡部の人気が衰えることなく、ファンを魅了し、支持され続けていることだ。3ヵ月後には3回目となる跡部王国建国記念日を迎える“跡部様”。今後もさらなるレジェンドを打ち立ててくれることに期待したい!
(文/夏あきこ)

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