元・夢追い人が綴る“俳優奮闘雑記” 第3回

俳優生活の歴史が動いた瞬間! ギャラなしノルマありの東京初舞台から始まった職業・俳優の厳しい現実

――“上京ドリーマー”だった元俳優が綴る、“舞台裏”で起こっていたあんな事やこんな事。

141004_koga.jpg俳優も勉強あるのみ(※画像はイメージです)

 こんばんは、SHINOBUです。

 今回は、私がどのようにして東京で芸能活動を始める事ができたのか、お話したいと思います。

 アルバイトをしながら舞台のオーディションや芸能事務所の新人募集などに応募していましたが、なかなか良い結果を得ることができず、上京してから1年が経ちました。

「このままでは、何をやってもだめだ。一度、演技というものを勉強しなおそう!」

 そう思い、僕は「扉座研究所」というところに入所したのです。都内にはいくつも劇団があり、そのうち、規模の大きい劇団には俳優養成所という、いわば演技の学校のようなものが存在します。扉座研究所も、そのうちのひとつでした。そこでは演技だけでなく、歌やバレエ、タップダンスなども教えてもらいました。

 大学時代に何本も舞台に立ってきたので演技力には少し自信があったのですが……そこで改めて痛感したのは、「自分には演技力が足りない」ということでした。そして、相手のセリフと動きを見れば自然と自分が行う演技が分かってくること、特に私の場合、肩に力が入ってしまい自由な演技を制限してしまっていることなど、数多くのことを教えてもらったのです。

 これは余談ですが、当時、指導を受ける反面、指導してくれる人に対して「いつかあんたより売れてやるから、今に見てろよ」と、教わっておきながらかなり生意気な精神も持っていたんです。教える人間が同業者である以上、その人から仕事を奪う気持ちでなければいけないと思っていたので。

 そして扉座研究所を卒業した後、ひとつ上の先輩から「今度舞台があるんだけど、古賀君、出演してくれないか?」と声をかけてもらうことがありました。

 ここです。これこそ、今まさに歴史が動いた瞬間です! 上京して2年、ついにこの時が来ました。念願の出演オファー。私は快諾して、出演する事が決まりました。

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