ついに戦隊モノにもイクメンの波が! ヒヨコとかつらと誕生日(平松愛理風)な『トッキュウジャー』第30駅

 さてさてカグラがプロのパティシエからケーキの作り方を教えてもらっている間に、町にはシャドー怪人、ウィッグシャドー(CV:矢部雅史)が出現。前回ワタクシ「スチームパンク感あふれる造形で、デザイン面では戦隊側を圧倒するシャドーライン勢」と書きましたが……すいません。このウィッグシャドーの頭と腕が金髪のかつらで胴体が顔というデザインは、さすがにセンスが斜め上にぶっとび過ぎてて言い訳できません(いや、いい意味でね、と便利な言葉でフォロー)。デザイン面もさることながら、このウィッグシャドーの能力が、相手の頭に特製の“鳥の巣ウィッグ”をつけるというトンでもないもの。しかも鳥の巣ウィッグは、どんなことをやっても外れないうえ、鳥の巣に住んでるヒヨコが死ねば、主であるライト(演:志尊淳)たちも死んでしまうのだ。

「私、絶対イヤだから……こんなのつけて死ぬなんて」

「落ち着け、ミオ」

 前回のライトが定食屋でシュバルツに絡んでいたのもなかなかアレなシーンでしたが、金髪カツラにヒヨコを乗せてこんなシリアスな台詞を言わなきゃならないなんて、役者に対してハードル上げすぎだろ、『トッキュウジャー』。本人たちが真面目にやればやるほど、見た目とのギャップで『バクマン。』でいうところの“シリアスな笑い”が。

 そんな中、明は「ヘルメットが被れないか……まあ仕方ないピヨ」と、ある意味通常運転。ゴツい見た目に反して、小動物には目がないという、誰もが半分忘れかけてたキャラ設定を丁寧に拾っていきます。とりあえず一時退却して、ヒヨコの面倒を見ることにしたトッキュウジャーの面々。各々、ヒヨコの飼育法を模索していますが、これまでにない笑顔でヒヨコにエサをやる明。“いちのじょう”なる名前までつけて、すっかり子煩悩のイクメンばりにスイートな状態に。ここらへんの擬似育児は、誕生日まで育ててくれた親への感謝を促すエピソードでしょうか?

 ちなみに闇の皇帝ゼット(演:大口兼悟)からは「やり方がまわりくどすぎやしねえか?」とツッコまれたこのウィッグシャドーの戦法ですが、ネットでの実況では「ヒヨコ、攻撃すればイチコロ」「もしかして最強なんじゃね?」「ヒヨコ守ってたら自分を攻撃されるし、自分を守ったらヒヨコ攻撃される」と意外に高評価でした。あと、ここまでで目立った意見としては、パティシエ修業中のカグラが、ライトたちの呼び出しの連絡を受け、現場に駆けつけるかどうかで悩むシーン。本編ではどうしたのかハッキリとは描かれてませんが「仕事中、保育園から子どもが熱出したと電話が来たの思い出した」とか「早退しようとしたら、嫌み言われたことあるある」など、思いがけないところで働くお母さんのリアルな悩みを垣間見ることができたり。

 で、ひとりだけウィッグシャドーの攻撃を免れたカグラは、トカッチ(演:平牧仁)やヒカリ(演:横浜流星)に励まされ、もう一度ケーキ修業に戻ります。

 さあ、ここからはキャラソンの宣伝に入りまーす。ご購入の方は、レジの白線にお並びください。曲名は『参上!なりきりGIRL』、歌はカグラ(森高愛)。

 はい、修業終了! サプライズケーキの完成です。いくらなんでも早すぎない? とか思ってるアナタ。これこそ映画やドラマで、もう時間が足りないよーって時、トレーニングや修業のシーンで歌や曲をかけると不思議と段取りとか時間経過をすっとばして、強くなったり上手くなったり、突然未来から来た猫型ロボットが一般家庭や近所のガキどもになんの疑問もなく受け入れてもらえる便利な手法“モンタージュ効果”なのです。詳しく知りたい人は『STAND BY ME ドラえもん』でも見てドラ泣きしてください。

鳥 [DVD]

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『トッキュウジャー』で映画の基礎を学べる説。

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