ついに戦隊モノにもイクメンの波が！　ヒヨコとかつらと誕生日（平松愛理風）な『トッキュウジャー』第30駅

編集部

2014.10.02

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー！　これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー』
第30駅「誕生日のお祝いは」

『烈車戦隊トッキュウジャー』公式HPより。

【今週の極私的見どころ！】
　明のひよこの名“いちのじょう”に隠された真意は？

　今回、中盤で明（演：長濱慎）が自分の頭に巣くったひよこを“いちのじょう”と命名するシーンがありますが、これはもちろんいま相撲界で注目されている力士“逸ノ城”が元ネタでしょう。

　では何故、力士にちなんだのかといえば、これは今回脚本を担当した大和屋暁氏が、シリーズ構成を手がけていたアニメ『暴れん坊力士!! 松太郎』に向けてのエールではないか、という説がアニメファンの間でささやかれている。

『暴れん坊力士!! 松太郎』は、日曜朝6:30スタートという幼児向けの時間帯でありながら、ちばてつや原作、主演・松平健という渋すぎる布陣で臨んだ大相撲アニメ。その破天荒な展開に一部の視聴者からは熱い支持を受けたが、本エピソードの放送と同日に最終回を迎えている。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

　夢をきっかけに、今日がミオ（演：梨里杏）の誕生日があることを思い出したカグラ（演：森高愛）は、サプライズパーティを企画する。パーティといえばケーキ、というわけで早速、パティシエになりきって調理を始めたカグラだが、見た目はともかく味まで上手く再現することはできず、停車中の甘味駅で、プロに弟子入りすることに……。

　前回のシリアス展開から一転し、今回はネグリジェ姿にパティシエ姿とコスプレサービス全開で挑むカグラとミオの百合百合回。幼児向け番組で、誕生日にサプライズパーティというのはお約束ですが、『トッキュウジャー』の場合、主人公たちが記憶を失っているので、周りがドタバタしていているのに当の本人が気がつかないのもなんとなく納得できますな。これまで謎に包まれていた烈車内での私生活も、冒頭のカグラの寝室（？）を見る限り、少なくとも男女別にはなっているようでひと安心。これで健全な青少年たちもイマジネーションの鍛錬に励めるぞ。