秋葉原を“石の聖地”に!?

『天空の城ラピュタ』の飛行石の元ネタって知ってる? 「オタクなら石にハマるはず」アキバ初の“石の展示即売会”とは

2014.10.05

「秋葉原ミネラルショー」のチラシ。

 突然ですが、“ミネラルショー”って、ご存知でしょうか? ミネラルウォーターではありません。「Mineral(ミネラル)」=「鉱物」です。ミネラルショーとは、鉱物をはじめ、化石、隕石、宝石、及びそうしたものを使ったアクセサリーなどの展示即売会のことを言います。あまり聞き慣れないですが、日本でも実は40年以上の歴史があり、欧米の先進国でも年に何十回と開催されている、けっこうその道ではメジャーなイベントなんです。分かりやすくいうと、石ヲタの“コミックマーケット”のようなものですね。

 で、この“石ヲタの祭典”であるミネラルショーが、9月6日に秋葉原の秋葉原UDXで開催されました。東京では、年2回、新宿と池袋でミネラルショーが開催されていますが、それ以外の場所で開催されるのは、何十年以上ぶりなんだとか。そして、今回のイベントの結果を先に言ってしまうと、かなりの大盛況ぶりで、主催者としても大成功だったそう。が、素人からすると、鉱石とアニメやアイドルの文化が栄える秋葉原とは、まったく結びつかない。そこで、秋葉原ミネラルショーを主催するミネラルマルシェの根岸利彰氏に、その真意を聞いてみた!

――今回、なぜ秋葉原でミネラルショーを開催したのですか?

根岸利彰(以下、根岸) 実は、もともと東京で開催する予定はありませんでした。しかし、今のミネラル業界は、固定化されたお客様を取り合っているようなものなので、もっとお客様の層を増やしたいという、私たちミネラルマルシェの目標があります。そこで、今までとはまったく違う層人たちに知ってもらうために、新しい場所で開催しようと思ったのです。

――それが、秋葉原だったんですね。

根岸 そうです。秋葉原は、交通の利便性も良いので多くの人がアクセスしやすい場所ですし、海外でも有名なサブカルチャーの発信地です。だから、私たちも秋葉原を“石の聖地”として盛り上げていきたいと考えています。なんといっても、ミネラル業界もオタク気質な業界ですから(笑)。

――でも、鉱石がアキバの住人の心に引っかかる要素はあるのですか?

根岸 多分にあると思います。アニメの中でさりげなく使われているクリスタルが、実は実在する鉱石をイメージして使っていたりすることがあるので、販路として、アニメやマンガなどが好きなお客さんを考えています。アニメのキャラクターが持っているアイテムを商品化しても面白いですよね。

――確かに、元ネタやアイテムというところでは、アニヲタの触手も動きそうですね。

根岸 特にファンタジックな世界とは、切っても切れない縁がありますね。例えば、『アナと雪の女王』のトロールは、石の妖精ですし、水晶のアクセサリーも身につけています。日本は、『もののけ姫』に登場するこだまのように、木の文化が根付いていますが、西洋では石に神様が宿っているという文化があるので、アニメや小説の中で、石が人格化されたりしています。

――けっこう、アニメとかに詳しいんですね。

根岸 最近は見ていませんが、私自身、アニメ雑誌の『月刊ニュータイプ』を創刊号から買っていた人です(笑)。表紙が『機動戦士Zガンダム』だったのを覚えていますよ。もちろん、『月刊アニメージュ』も買っていて、『パンダコパンダ』時代から宮崎アニメを見ていました。私も実は、オタク気質なんですよね(笑)。宮崎アニメは、『ルパン三世』で絵コンテをやっていた時から好きで、『風の谷のナウシカ』は台詞を全部言えるくらい、何回もフィルムコミックを読みながらドラマ編のカセットを聞いていました(笑)。

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