『ドラゴンボール』をWEBデザインの主流“フラットデザイン”で描く強者現る!

フラットデザインで描かれた孫悟空とピッコロ「http://golem13.fr/」より引用

 フラットデザインという言葉をご存知だろうか。先週末に発売となったiPhone6でもこのテイストは使われている。「聞いたことはあるけど、結局それって何?」という方もいると思うので、簡単に説明しよう。

 フラットデザインとは2013年から流行し始めたデザインテイストのことだ。主にWEB媒体でこの手法は使われることが多い。もやっとした影や、グラデーション、細かい色分けなどは使用せず、シンプルな形や色味で構成されたデザインを指す。iPhoneのアプリのアイコンの、ここ最近の変化を見ればその違いがわかるはずだ。具体的なモチーフから、より記号的になってはいないだろうか。

 さて、流行り廃れが激しいWEB業界だが、フラットデザインはいまだに流行っていると言っていい。「シンプルイズベスト!」という言葉があるように、なんだかんだでシンプルなものが好まれる傾向にはあるようだ。

 と言うことは、漫画やアニメの描写はある意味対極の表現とは言えないだろうか? 少年漫画のバトルシーンなど、細かい書き込み、陰影があってこその臨場感と迫力だ。しかし、そんな少年漫画の、しかも王道中の王道『ドラゴンボール』をフラットデザインに落とし込んでしまった人が現れたので紹介しよう。

 アーティストの名はPhouwadon Thongnoum。タイのイラストレーターだ。彼はドラゴンボールが大好きで、敬意を払うべくイラスト化をしたようだ。「鳥山明大先生のすばらしいイラストにはかなわないでしょ~」と思ったあなた、文句を言う前に一度見てみてはくれまいか。(⇒http://golem13.fr/dragonball-phuwadon-thongnoum/

 ……なかなかいい味ではないだろうか。いや、すごくいいと思う人は世界中にいたようだ。タイ人のイラストレーターが日本のアニメをイラスト化しただけなのに、全く関係のないフランスでも記事になってしまっているのだから。

 このPhouwadon Thongnoum氏、ドラゴンボールだけでなく、ストリートファイターやセーラームーンもこのテイストでイラスト化している。気になる方はこちらもチェックしてみてほしい(⇒https://www.behance.net/phuwadon20)。フラットデザインがアニメ界にも進出というのもなくはない!? とにかくまだまだ流行は続きそうだ。
(文=柏葉美月)

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