【実録・アイドルオーディションの裏側】公開オーディションで審査員が重視した、応募者を“落とす“基準とは

・グループ結成を念頭に置いたとき、全体のバランスがとれているか 同じようなビジュアルやキャラクターの子が揃ってもグループとしては面白くない。そのため、似たような子がいた場合、どちらかに絞る必要がある。 ・アキドラ色に染まることができるか 個性がありすぎると、“アキドラの専属アイドル”としては難しい。逆に、アキドラ色に染めてしまうともったいない子もいるので、そういう子は除外する。 ・アイドルとしての可能性があるか 歌やダンスのレベルが高く、アーティストとしての完成度が高いと、アイドルとしての伸び代は逆に少ないので、可能性を感じさせてくれる子がよい。

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どの子も捨てがたく、審査は想像以上に難航。

そして、上記のような基準でふるいにかけても、判断が難しい応募者には、次回のオーディションに再チャレンジしてもらうこととなった。審査員が判断に困った理由は、次の通り。 「人前でのパフォーマンス経験が極端に少なさそう」 「アイドルソングやアイドル好きなら分かる曲以外の歌を選曲していた」 「王道アイドル路線でアピールされ、キャラクターが見えない」  つまり、アイドルのオーディションを受けるのであれば、“アイドル”と“自分”をきちんと意識したパフォーマンスでアピールする必要がありそうだ。今回の合格者4人にオーディションで気をつけたことなどを聞くと、そうした背景が浮かび上がる。

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左から、合格者のゆうき、きよら、かな、ゆん。

ゆん(合格) 自分に嘘をつかないように、自分の好きなもので勝負しました。自己紹介では自分の好きなことをアピールしたりと、パフォーマンスの中に自分が一番好きなものを入れれば、気持ちが伝わると思ったんです。今回は、お客さんも見ていたので、パフォーマンスでは、お客さんの存在を忘れないように意識しました。 かな(合格) アキドラのカフェのステージでは、いつもみんなの目や顔を見るように心がけています。今回は緊張しましたが、いつもの心がけだけは忘れずに、みんなの楽しそうな顔を見ながらパフォーマンスをしました。歌やダンスはあまり得意ではないのですが、表情や雰囲気で、人に観てもらえるようなパフォーマンスを心がけていたから、受かったのかもしれません。 ゆうき(仮合格) 2週間前に3次審査へ進むことが決まりました。そこから、学校の登下校中も課題曲を聞き続けて頭に叩き込み、ダンスも動画を何回も見ておぼえました。公開オーディションでは、元気よく、笑顔でパフォーマンスをしたので、それが合格に繋がったのかな。カフェスタッフのオーディションでは落ちた経験があったので、諦めきれない気持ちもぶつけました。 きよら(仮合格) 普段から、アキドラのカフェのステージに上がっていますが、必ず誰かと一緒に踊るので、見られているという意識は80%くらいだったんです。でも、今日は一人だったので、観客が飽きないような表情作りを意識しました。受からなかったら、それまでなので、「絶対に受かってやる!」と、自分の持ち時間は全力を出し切れるようにしました。 最後に、今回のオーディションの総括と今後の展望について、柴田明恭社長に話を伺った。 ――今回の選考のポイントを教えてください。 柴田明恭社長(以下、柴田社長) 今回で最終メンバーを決めるのではなく、3次オーディションまで行って、追加メンバーを選んでいく予定です。だから、今回は何かを持っている可能性のある人を選んでいます。再チャレンジをお願いした子たちも、もしかしたら何かがあるのではないかと思うので、単純に不合格にはしませんでした。本人たちが、次のオーディションまでの1ヶ月間で何を持ってくるのか、あるいは変わらないのか、彼女たちの魅せ方に期待したいです。3次オーディションまでやると決めているからこそ、再チャレンジをお願いしたりと、こうした柔軟性のある審査ができるのでしょうね。 ――不合格になった人たちは、何が足りなかったのでしょうか? 柴田社長 残念ながら落ちてしまった人たちも、不合格にするにはもったいないところがありました。だからこそ、今回見つからなかった部分の引き出しも含めて、再チャレンジを促したりもしました。上を目指していく以上は、そのくらいのハングリーさも欲しいところですよね。 ――今後のビジョンを教えてください。 柴田社長 3次オーディションまで行い、最終的なメンバーが決まったら、年明けにCDデビューを予定しています。うちにはよそにはないステージのあるカフェや全国150店舗のダイコクドラッグといった強みがあるので、それらを活かしつつ、ライブ活動重視でトコトン上を目指してやっていきたいです。目指すは世界。“天空アイドル”のオーディションですから。 ☆☆☆☆☆ 「アキドラ×世界」と打ち出すくらい、ただの地下アイドルでもメジャーアイドルでもない、世界に通用するレベルのアイドルを作りたいと、意気込みを語ってくれた、柴田明恭社長。「どんな人にも可能性があると思うので、自分の可能性を過小評価せずに、チャレンジして欲しい」と、アイドルを目指したい応募者へ、メッセージをくれた。  次回のオーディションには、どんな可能性を持つ女の子たちが集まってくるのか、期待は高まるばかりだ。そして、アイドルを目指したいという女の子たちは、ぜひこの記事を参考にして、オーディションにチャレンジしてもらいたい! (取材・文/桜井飛鳥)

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