裏切りは戦の華！　定食屋で飯食って悪の幹部が仲間になった『トッキュウジャー』第29駅

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　巨大化したボトルシャドーにはヒカリたちが搭乗したトッキュウオーが、シュバルツ将軍のクライナーロボにはライトが駆るディーゼルオーが戦います。ボトルシャドー相手は、ライトがいないせいかすこぶる調子がよいトッキュウオーがパンチにキックで圧倒。久しぶりに踏み切り剣まで炸裂させて、快勝を収めました。ところが、ドリルシャドー（ドリルレッシャー）を装着したシュバルツのクライナーロボの圧倒的な強さにディーゼルオーは苦戦。ついにはドリルシャドーさえ手に入れば用はないと、クライナーロボごとシュバルツを取り逃がしてしまいました。

　うかつにシュバルツを信用してしまったことを謝るライトに、明は「それがライトのいいところだ」となぐさめます。あの人間嫌いのナルシストの明が成長したなぁと思いましたが、上半身裸で横にミオとカグラ（演：森高愛）をはべらせていたので「どこのキャバクラ」「そのポジション、5万で買う」「仕事終わりのおっさんやないか」とネット上での明の評価はダダ下がりでした（ホントはケガの治療をしてもらってたんですが）。ドリルレッシャーを失って、シャドータウンへの道が閉ざされたことに落ち込むミオたちでしたが、「取られたものは取り返せばいい」という明のジャイアニズムあふれる発言に励まされて、次の駅を目指すことにしたのでした。

　今回は大和屋暁さん脚本ということで、どんな破天荒な内容になるか期待半分不安半分でしたが、終わってみればドラマ的にも見ごたえのある第29駅でした。目的のためなら手段を選ばないシュバルツは、今後第三勢力としてどのような動きを見せるのか。戦闘を終えて帰りの（ってどこに帰るのかはわかりませんが）クライナー車中でつぶやいた「グリッタ嬢、必ずやあなたの無念晴らしてみせましょう」という台詞の真意も気になります。

　さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション！　出発進行!!　次の停車駅は、ミオの誕生日にバースデイケーキを贈るため、カグラは町のパティシエに弟子入りすることに。一方のライトたちは、シャドー怪人ウィッグシャドーの攻撃で、頭にかつらとヒヨコが棲む鳥の巣をつけて戦うハメになってしまう「第30駅　誕生日のお祝いは」です。今回のシリアス展開から一転、モーツアルトか髭男爵の樋口くんかというかつら姿の面々の活躍が気になる方もそうでない方も人も、乗り遅れのないよう、ご注意ください!!

　EDの列車紹介は京成電鉄「AE100形“シティライナー”」、JR西日本「381系1000番台“こうのとり”」。JR九州「キハ185系“九州横断特急”」でした。
（文／雑賀洋平）

 
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