【今週の『腐ree!』】『Free!-Eternal Summer-』~もういいから遙と凛付き合えよって宗介が~「第11話」腐女子的レビュー

“夏だ! ホモだ! 『Free!』だ!!”
 このコーナーでは、毎週お騒がせな男子高校生水泳アニメ『Free!』を腐女子の視点で徹底解説……。するまでもなく純度100%濃縮還元ホモなので好きなだけ語っていきます。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『Free!-Eternal Summer-』
11Fr「運命のネバーターン!」

1409_free_11.jpgFree!-Eternal Summer-公式サイトより。

『Free!』世界の遙に対する優しさは異常……やはりヒロイン(凛)が愛した男は優遇されるんでしょうか。ちょっとその優しさを宗介に分けてはもらえんのか、そんなことを思うみきぽです。

 地方大会が終わり、登校するなり同級生に祝われ教師に褒められ照れ顔の渚と怜。椅子に立って優勝を宣言する渚の横では、怜が陸上部の世良先輩に「見事に輝けたな」と褒められていました。良かったね、怜! 真琴と遙も祝いの言葉をかけられますが、遙は「勝つために泳いでるんじゃない」と不満げ。そして同級生から「いや、そこは勝つために泳ごうよ」と本作初のツッコミが(笑)! ホントそれな! 前回から何か変わったのかと思いきや、遙はまだ悩んでいるようです。

 校長室にて、あまちゃん先生も校長先生から賞賛されていました。そして遙の不調について聞かれ「青春に悩みや葛藤はつきものだから、大人は暖かく見守ってあげましょう」と答えます。さすが先生頼もしい!!一方プールでは久しぶりのゴローちゃん登場! 全国に向けて練習も順調……と思いきや、怜がポツリと「遙先輩の泳ぎに迷いが見える」とこぼします。それに対し渚が笑顔で「怜ちゃんはハルちゃんの泳ぎマニアだからね」(笑)と、あ、新しい概念!! というかこの作中に出てくる男ども大体は遙の泳ぎマニアですね。会長は怜、会員No.1は真琴でお願いします。凛は名誉顧問で☆

 そして鮫柄学園水泳部。凛を筆頭にリレーはもちろん個人でも数人を全国大会へ送りました。気合充分に練習が始まりますが、一人ベンチに座る宗介を見る凛はとても笑える気分ではなさそう……。けれど地方大会を経てまたスカウトが増え、迷ってもいられません。凛を見つめる似鳥は「本当に凛先輩と泳げる夏は最後なんだ」と実感してちょっぴり寂しそう。そんな似鳥を「生きてれば夏は何度でもやってくる!」と百太郎が斜め上の方向に励まします(笑)。全然会話になってねぇ! けどそんな百太郎の明るさにときめく似鳥。二世代目の“名物ホモ”もバッチリ育成されています(笑)。

 岩鳶高校に戻って、ゴローちゃんの特訓ですっかりグッタリの4人。しかし遙だけは「もう少し泳いでいく」と一人でプールへ。“遙の泳ぎマニア”な怜が何か言いたげなのを渚が遮り、真琴もプールを後にします。電車を待つ駅のホームで、怜は渚に「遙先輩は本当にそれで良かったんでしょうか」とこぼします。遙は全国大会でフリーを泳げない……ずっと「フリーしか泳がない」と宣言していた遙がリレーだけを泳ぐ、遙を変えてしまったのは自分たちかもしれない、と申し訳なさそうに言う怜に、渚は「怜ちゃんはそれが悪いことだって言うの?」と驚いた様子。一緒にリレーを泳ぎたいに決まっている、けれど“フリー”な遙でいて欲しかった。そう答える怜に、渚も気持ちは同じようで……。二人にとって遙という“憧れ”は、なかなかに複雑なんですね。

 一方鮫柄学園では、練習を終えて部屋に戻った凛を右肩治療中の宗介が迎えます。その痛々しい包帯から目をそらす凛に対し、宗介はすっかり吹っ切れたようで堂々とお着替え。そして凛の机には一通のエアメールが。宛名を見て驚く凛、差出人は……オーストラリアから!? 「いい知らせか?」と聞く宗介に、凛は「お前は卒業したらどうすんだ」と聞き返します。宗介は気軽に「実家に戻って親父の仕事でも手伝うかな」と答えますが、それはつまり……。凛は「本当にやめるのか、水泳」と寂しそうですが、宗介は「そんな顔するなよ、俺の夢はもう叶った」と優しく微笑むのでした。ばか! そんな顔させてんのはお前だよ(涙)!! 一緒に泳いだだけで満足そうに……ばか!!!

 岩鳶高校に戻って、友人とのおしゃべりに花を咲かせる江。その時、真琴が一人で進路指導室に入って行くのを見かけます。しかし江の友人まで「一人?珍しくない?」って言うなんて、真琴どんだけ遙にベッタリなんだ(笑)。そして同じく一人で下校中の遙を校門で待ち構える人が。見覚えのある顔は、なんと宗介。宗介は人気のない校舎裏で、地方大会での遙を見ていたと言います。遙は「お前には関係のないことだ」と返しますが、宗介は「俺にはないが、凛にはある」と……やだー出たよ凛モンペ!!(※モンスターペアレントの略。受けが好きすぎるあまりどうかしてる攻めを指します) ひっさびさに強烈なの出たなオイ!

 遙は「前もそうやって絡んできた」と警戒しますが、宗介は「まだお前を認めてねぇ、けど凛にとってお前の存在はでけぇ」といよいよ花嫁のパパのようなことを言い出しました(笑)。「あいつ(凛)にはお前が必要だ」と訴える宗介に、いよいよ遥が全視聴者を代表して「お前は凛の何なんだ」と聞くと、宗介は「俺はあいつに、世界の舞台に立って欲しいんだ。俺が立てなかった世界の舞台に」と……。

 ああ、宗介はかつて凛と共に自分が夢見ていた世界を、凛に託すことにしたんですね……。だから凛が全国に出た今、こんな穏やかに笑えるんだ。「お前はすげぇ力を持ってんだ。ならいつまでもグダグダしてんじゃねえ! 踏み出すんだよ、前へ!!」宗介はそれだけを伝え帰っていきました。自分はもう目指せない、凛の“ライバル”として共に泳ぐ夢を遙に託して……。宗介からしたら泳げるのに迷うだけの遙は、何とも煮え切らないですよね。

 宗介を見送った遙に通りすがりの真琴が声をかけ、二人は久々に一緒に帰ります。けれどその会話は何だかぎこちなく……。真琴は遙と離れてる間、あまちゃん先生と話をしていたと、何か言いたげに言葉を濁します。季節はもうすぐお盆。遙の両親は夏の終わりに帰って来るようです。ちょっと放任主義すぎやしないか受験生の親(笑)。真琴は花火大会のポスターを見て、遙に「みんなで行こう」と誘います。そして分かれ道、今度こそ遙を引き止めるのですが……タイミング悪く弟と妹に迎えられ、話はうやむやに終わってしまいました。

 そして鮫柄学園は全国大会を前に一週間のお盆休み! みんな慌ただしく帰省の準備をしています。それぞれの夏休みが始まり、人気のなくなった寮のベッドに寝そべる凛の傍らには、例のエアメールとシドニー行きの航空券!? そこへ乱入してきたのは毎度お騒がせの百太郎! 凛が帰省すると聞いて、江へのプレゼントに……と照れながら持ってきたのは、まさかの瓶に入れられたクワガタのピュン助!! あ、アホだ~~!!! 百太郎が江を想い手塩にかけて育てたプレゼントは、宗介の手により裏山に返されてしまうようです(笑)。どんまい! そんな騒がしい部屋でふと凛の携帯が鳴り、真琴からのメールを受信していました。

 一方岩鳶高校はお盆も練習! ゴローちゃんも休み返上でコーチしてくれています。大人たちもお疲れ様! しかし由々しきことに、地方大会以降、個人のタイムは伸びているのにリレーのタイムだけが下がっている、と江がグラフを突きつけます。引き継ぎは上手くなっているはず。なら、一緒に泳ぐからダメ……? そんなことないと言いつつ全員心当たりがあるのか、目を合わせられずにいます。何とかこの状況を脱却しなければ……。

 花火大会の前に、渚は怜の部屋で仲良く勉強中。疲れて机に伏せる渚に怜が「今日はここまでにしておきますか?」と聞くと、渚は「もう少しやっちゃおう!」と起き上がります。以前なら渚の方からもう終わりにしようと言ってきたのに……驚く怜に、渚は照れくさそうに「両立するって約束したしね」と答えます。渚、えらい! 二人っきりの部屋で恋の勉強も……とか思ってごめんよぉ! でもやってるよな!?(小声)

 もうひと頑張りの前に休憩。寝転がった渚がふと、去年遙が作っていた木彫りのイワトビちゃんストラップを発見します。大事に持ってたのか、怜(笑)。来年の新入部員を心配する渚に、全国大会まで行った部に人が集まらないわけないと怜は笑います。けれど今年の夏が終わったら先輩たちは引退……。「4人で泳ぐ最後の夏なのにこのままでいいんでしょうか」と言う怜に、渚は「迷ってるハルちゃんは見たくないから、ちゃんと話して僕たちの気持ちを伝えた方がいいと思う」と決心するのでした。

 そして花火大会。四人は並んで会場へ向かいます。そして浜から続く灯籠流しの幻想的な景色を前に、渚が遙に「全国大会で泳ぐ前に話しておきたいことがあるんだ」と切り出しました。痛いところかもしれない。仲違いするかもしれない。けど伝えないと、ちゃんと“チーム”になれない気がするから……。怜も並んで、「僕も渚くんも、ずっと遙先輩の泳ぎに憧れてきました」と言います。何者にもとらわれない自由な泳ぎに憧れて、自分もそうなりたいと思った。けれど、フリーを泳がなくなった今の遙の泳ぎはらしくない、と……。「遙先輩には世界中の、もっとたくさんの人の前で泳いで欲しい。そしてたくさんの人がその泳ぎを見て感動し、遙先輩のように泳ぎたいと思えば、そんな素晴らしいことはないんじゃないかって……」と伝える怜に、遙は顔を伏せ「俺にはわからない」とその場を去ってしまいます。取り残された渚と怜は不安そうに遙を見つめ、そんな中、真琴は少し強い表情で遙を探しに行きました。

 自分でも何もわからないのに、他人にばかりどんどん求められていく。校長先生に、スカウトに、凛に。勝手に夢を見られ、それを追えと言われ、自由に泳げない。そして宗介に、後輩たちにまで……。神社に登ってぼんやり海を眺める遙にの元へ真琴がやってきます。そして真面目な顔で「このままじゃいけないと思う」と遙に語りかけます。

「俺は今まで、ハルが良ければそれでいいと思ってた。凛がなんと言おうと俺はハルの気持ちを大事にしたいと思ってたから」と、彼氏を通り越してお母さんのようなことを言う真琴。『Free!』では愛が行き過ぎると皆こうなるんでしょうか(笑)。ハルが本気で“このままでいい”と思うなら何も言わない。でも夢がないだけだったら、ちゃんと見つけて欲しい、と……。「見つけようと思って見つけられるものなのか」と自嘲する遙に真琴が言葉を詰まらせると、遙は話を終わらせようとします。真琴は思わずその腕を掴んで「話を聞いて!」と食い下がります。いくら聞いても見つかるものじゃないと凛に言ったように真琴にも反抗する遙。真琴はそれを「嘘だ!」言い、外の世界へ飛び出すべきだと遙に迫ります。暴れる遙の手首をギュッと掴んで!(ホモ!)

 遙は信頼していた真琴にまで夢を迫られ、今までに見たことのない“裏切られた”という表情。俺の自由を勝手な期待で縛るな、「このままでいいって言ってるんだ!」と頑なに言い張る遙に、真琴は「いいわけないからみんな言ってるんだ! 渚も、怜も、凛も、俺も!」と泣きそうな声で叫びます。喧嘩慣れしてない真琴がゆっくり「みんなハルが好きだから、大事に思ってるから言ってるんだ……何でわからないんだよ!」と伝えます。遙は目を見開きますが、「俺たちはハルに夢を、未来をちゃんと見つめて欲しくて……」という真琴の言葉に、その胸元を掴み上げ(あの体格差で……)「おせっかいも大概にしろ! だったらお前はどうなんだよ、決めてもないくせに勝手なこと言ってんなよ!!」と叫びます。すると真琴は遙の腕を離し「決めたよ」と静かに言いました。そして、「俺は東京の大学に行く」と……。驚きに言葉を失う遙の後ろで花火が上がります。きれいな光の前で立ち尽くす遙と真琴。逆光で表情が見えない中、遙の言葉を待つ真琴が何か言おうとすると、遙は「勝手にしろ!」と叫んで走り去ってしまいました。

 この間約3分!!  3分で世界変わりすぎでしょ『Free!』!!!  どうしてくれんの!
 真琴が突然決めた“ここから離れる”という選択は、遙には理解してもらえないのでしょうか……。不安そうに遙を見送る真琴と、自分が止まっている間に世界がどんどん動いて行く現実を一番近くで見せつけられた遙。二人の明日はどうなる……というとこでまた来週!

 そしてちょっぴり長い予告編が始まり……お盆の昼からふて寝する遙の家に誰かがやってきます。無視を決め込むもピンポン連打され、仕方なくドアを開けると、そこに立っていたのは……凛!? 突然の真打登場! 身軽な服装にキャップをかぶった凛は遙に「よおハル、出かけるぞ。とっとと準備しろ」と言います。寝ぼけ目で「どこに……」と言う遙に、凛はニヤリと笑って「決まってんだろ、オーストラリアだ!」

 巡り会えた瞬間から世界は広がった。この果てしなく続く広い世界……顔を挙げれば、お前にも見えるはずだ。ハル! という凛の呼びかけに、空港、駅、噴水……と映る景色はオーストラリア!? は、は、“遙凛”始まったーーー!! 遙凛の新婚旅行始まっちゃったよーーーー!!!(困惑)(狂喜)(これは現実???) メインのはずなのにずっと砂漠地帯だった遙凛に恵みの雨が降りました!! なんかもう雨っていうか突然の台風だけど! ら、来週どうなるんだーー!!!!!

 エンドカードはトレーニングに励む似鳥と指導中の宗介。宗介は指導者の道なんてのもいいかもしれませんね。そういえば全国のリレーは、宗介の代わりに誰が出るんだろう……。

【今週の私的見どころ!】
・本とトロフィーに囲まれて静かな色合いの頭良さそうな怜の部屋(ここで渚と……ウフフ)
・オーストラリアにバックパック1つで行こうとする凛(かっこいーー!!)
・結構久しぶりに見た気がするゴローちゃんの水着姿(!?)
(文/祭屋みきぽ)

■祭屋みきぽ
三度の飯より、若葉の如き少年が織り成す信仰のような恋とホモセックスが大好きな軽率クソ腐女子。

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