「クライマックスが楽しみに」“あのキャラ”再登場で、ラストに向けて期待が膨らむ 『M3~ソノ黒キ鋼~』

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『M3~ソノ黒キ鋼~
第21話「終焉ノ産声ニ君ハ」

1409_m3_21.jpgM3~ソノ黒キ鋼~公式サイトより。

【今週の極私的見どころ!】
 霞ライカ(CV:矢作紗友里)と波戸イワト(CV:前野智昭)のキスシーンにネットは沸いていますが、筆者的には弓月マアム(CV:福圓美里)の悲痛な叫びが印象的でした。「クソな大人どもはみんな死んじまえ!!」と口汚く罵りながら、「エミルは幸せになるんだっ!!」と泣きながら叫ぶマアム。どうしようもない現実と友情の狭間で嘆く声が真に迫っていて、ガツンと心が揺さぶられました。福圓さんの迫真の演技はファン必聴!!

【今週のおすすめ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら

須崎「鷺沼アオシの死亡が確認されたわ。完全に屍鋼化したわ。異常に高い共振率はその前兆だったみたい」

 須崎(CV:井上麻里奈)から、アージェントのリムだった鷺沼アオシ(CV:檜山修之)の死の真相を伝えられたガルグイユ。リムになった人間の心も永遠に留めてはおけないと知り、メンバーは絶望の淵に立たされます。

 そんな折り、何を思ったのか真木ミナシ(CV:柿原徹也)がリンカー能力を使って鷺沼アカシ(CV:松岡禎丞)の脳に直接語りかけてきます。リンカー能力を嫌い、「言葉は不自由だけど、すれ違った時間がカサネさんとの絆を育んだ。兄貴は幸せだった」と語るアカシの言葉にミナシは激怒。アカシさえ心を繋げてくれたらツグミも出羽ササメ(共にCV:小岩井ことり)も救われるのに、とアカシを一方的に責め立てるのです。このシーンにネットでは、「今、ガチでミナシにイラっとした」「ミメイといい、思い込みの激しさは血筋なの?」とミナシの評価が急降下。いやぁ、ホントにイラっとしましたね。最初から色々知っていたくせに傍観を決め込んでいたミナシにだけは「キミさえこうしていれば」なんて言われたくありません!!

 2人が一触即発の雰囲気に包まれた時、目に映る景色が一転! アカシに嫌われた(と思っている)ショックを引きずっているツグミが、どんどん無明領域を拡大させていきます。うーん。こっちにも面倒くさい人が……。アカシたちのいる施設も安全ではないと明かされたものの、須崎と阿倉カサネ(CV:前田愛)率いる研究班、ガルグイユのパイロットたちは躯に対抗する戦力と研究データが残されている施設にとどまる決心をします。

 なんとかして仲間を取り戻したい――その一心で、アージェントのリムが失われた今、自分が屍鋼化してライカのマヴェスになるべきでは、と思い詰めていくイワト。その葛藤を知ったライカは、一緒に罪を背負うから生きていてほしいとすがりつくのです。それにしても、この2人が出てくるとこのアニメが『M3~ソノ黒キ鋼~』であることを忘れそうになりますね! ネットでも「悲恋っぽいけど癒される」「初チュー、キターーーー!! 2人は幸せになってくれ」と評判は上々。どっちもリムにならないで~!!

 一方、作戦会議終了時から不穏な動きをしていたミナシは、追いかけてきたアカシに「ササメとツグミの元へ行く」と宣言します。この時、ミナシは呼びかけに応えないササメを「ツグミが怒るよ?」と脅してギュールズを起動させますが、ネットでは「心を繋げればわかり合えるっていうけど、わかりあえてないじゃんwww」とごもっともなツッコミが。どう見ても、現状を悪いほうに引っかき回しているのはミナシのような気がしますね……。ラスボスはミナシ&ツグミの共振に決定でしょうか?

 ともあれ、ヴェスでミナシを追いかけていたアカシは途中でイマシメに遭遇。ヴェスでは十分に戦えないアカシのフォローに入ったライカたちによってイマシメは撤退します。しかし、その時すでにミナシは急速に拡大する無明領域のすぐ側。ツグミを受け入れるかのように、生身のまま屍鋼の嵐に巻き込まれていくのでした。

――と、その時!! アカシの脳裏に、ノイズだらけの音声で伊削ヘイト(CV:村瀬歩)の声が響きます。

ヘイト「おい。アカシ、聞こえてんのか。俺の孤独を邪魔すんじゃねぇ……」

 誰もが忘れかけていたヘイトの登場に視聴者騒然!! 「クライマックスが俄然楽しみになってきた!!」と最後の最後で視聴者を盛り上げてくれたヘイトは、アージェントのリムに収まるのでしょうか? 今回、アージェントがいなかったからかロボットアニメ感が皆無だったので、次回の戦闘シーンを楽しみにしたいですね。「ヤバイ。後半、なんだかんだで楽しい!!」と視聴者の心を鷲掴む第21話。前半で「見どころがない」とほざいた筆者も今、ラストが読めそうで読めない終焉の足音に、どんなラストが待ち受けているのか期待を膨らませています!
(文/牧野絵美)

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