『妖怪ウォッチ』ジバニャンも登場した福岡市動物園! 変動する福岡市のエンタメ系ショップ、ミニシアター事情

1409_jibanyan.jpg「ようかいでるけんどうぶつでるけん」イベントに登場するジバニャン。

 全国で『妖怪ウォッチ』旋風が吹き荒れる中、8月30日、ゲームを開発したレベルファイブ本社のお膝元・福岡市にも、ジバニャンの着ぐるみが現れた。これは7月19日から8月31日まで、福岡市動物園にて実施していた夏休み特別企画「ようかいでるけんどうぶつでるけん」の一環だった。期間中は定時に「ようかい体操第一」を放送していたが、この日に限っては、ジバニャンがやってくるとあって通常とは異なる賑わいを見せていた。

「ようかいでるけんどうぶつでるけん」が開始された同じく7月19日には、アニメイト福岡天神がリニューアルオープンし、声優の田辺留依さんが1日店長を務めていた。現在のアニメイトは、2011年に天神エリア中心部の天神ビブレに移転オープンしたもので、以前は北天神エリアに位置していた。

 北天神エリアとは、おおよそ昭和通りから北、西は親富孝通り、東は渡辺通りまでの界隈を指し、主に同人ショップが集うエリアとして知られてきた。1996年にオープンしたアニメイトがその先鞭となったと言われており、2000年にまんだらけがオープンすると、本格的に集積が始まることになった。

 そのまんだらけも、アニメイトと同じく11年に中央区役所のある大名・赤坂エリアへ移転した(ちなみに大名・赤坂エリアには、07年までレベルファイブがあった)。現在も北天神エリアにはとらのあなやメロンブックスなどがあるものの、それ以来、同エリアの求心力が弱まっているとされている(11年には、同エリアにピクシブが福岡支部を設立する動きもあったが、立ち消えとなった)。翌12年、現在のアニメイトのある界隈に位置するソラリアステージにコトブキヤがオープン。しかし、今年6月、わずか2年での撤退となった。

 北天神エリアから見ると、現在のアニメイトの位置は南、まんだらけが西になる。このほかショップ関係では、東南のキャナルシティ博多にウルトラマンワールドM78、NHKキャラクターショップ、ジャンプショップ、スタジオジブリ作品グッズが充実するどんぐり共和国、ラオックス アソビットシティなどが入居している。さらにキャナルシティ博多から東の博多バスターミナルにはゲーマーズ、JR博多シティことアミュプラザ博多にはポケモンセンターなどがある。

 一方、単館やミニシアターなど、小規模興行系の映画館の状況にも目を向けてみたい。09年に親富孝通り沿いのシネテリエ天神、11年にソラリアシネマとシネ・リーブル博多駅が閉館したことで、現在は北天神エリアのKBCシネマくらいになっている。長編アニメ映画でも、大手の東宝・東映・松竹が配給でない場合は、それらの映画館が頼みだっただけに公開に困る時期が続いていた。最近では全国的に長編については大手の映画館でも扱うようになってきたとはいえ、それでも短編については芳しくない状況にある。

 しかし福岡市では、このところ短編については、松竹系作品の上映が多い中洲大洋映画劇場が救世主となりつつある(松竹が配給した短編としては、最近ではサンライズが企画した大友克洋監督の『火要慎』や森田修平監督の『九十九』などのオムニバス『SHORT PEACE』がある)。今年は水江未来監督の『ワンダー・フル!!』、なかむらたかし監督の『寫眞館』、石田祐康監督の『陽なたのアオシグレ』などの作品も上映されている。福岡市での公開に悩んでいる配給会社は、中洲大洋映画劇場に打診してみてはいかがだろうか?
(取材・文/真狩祐志)

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