ちょっぴりエッチでギャグ満載のお風呂回！巨大ロボ戦も見逃せない『トッキュウジャー』第26駅

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　ん……人外？　そう実は印西の正体は、お金のことならなんでもお任せなシャドー怪人コインシャドーだったのです！　こら、そこ「知ってた」とか言うんじゃない。OPでコインシャドーのCVのテロップを出さなかったり、怪人態の声にエフェクトかけたりしたスタッフの頑張りを無にする気か。この地の闇だまりを利用して、新たなシャドーラインのターミナル建設を目論むコインシャドーに、シャドー怪人なら肉体言語で解決とばかりにトッキュウジャーに変身した6人が襲いかかります。

　特に明は、普段忘れがちなユウドウブレイカーもフル活用しての大活躍。このあたり、ストーリーは破天荒でもきちんとスポンサーの意向には応える大和屋脚本の本領発揮です。バックに燃える挿入歌『雨のちレインボー』が流れる中、カグラと協力して明がコインシャドーを撃破！

　ところが「世の中、金だーーーっ！」と萬田銀次郎（by『ミナミの帝王』）ばりの魂のシャウトが轟き、、闇だまりの力を全身に取り込んで巨大化したコインシャドーが出現！　いまだ銭湯を宙づりにしたままなので、ライトたちはトッキュウオーで、ビルドレッシャーが使えない明はディーゼルオーに乗って応戦しますが、巨大化したコインシャドーは強く、合体した超トッキュオーの攻撃もモノともしません。今回の巨大ロボット戦、時間は短いですが、巧みな構図やカット割で見ごたえがあります。このあたりは、宇都宮孝明プロデューサーから「巨大戦の達人」と称された竹本昇監督の手腕でしょう。

　万事休す、そう思った矢先、急に力を失っていくコインシャドー。明いわく、長い間強い闇の力に浸っていたので湯あたりのような症状を起こしたのだとか。ここぞとばかり、カグラが超トッキュウオーファイヤーの放水&火炎攻撃を利用してのナゾナゾを出題。

「上は洪水、下は大火事。なーんだ？」

「家計簿？」

「ブッブー。答えはお風呂でーす」

「そんなお風呂、いまどきないでしょー」

　その時代錯誤っぷりをコインシャドーからツッコまれながらも、今後こそ撃破に成功。闇だまりもなくなり、銭湯も元に戻り、借金問題も解決（？）してひと安心のトッキュウジャーは、お礼の一番風呂に浸かって、次の駅での戦いの英気を養うのでした。経営難に借金返済、お風呂と下手すれば『闇金ウシジマくん』的な展開となりそうな三題噺が、終わってみればちょっぴりエッチでギャグ満載、それでいて迫力満点なお得な26駅でした。前回のトカ×ミオに続き、明×カグなんて可能性もあるのかしら？

　さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション！　出発進行!!　次の停車駅は、シャドーラインに新たな大物、モルク公爵（CV：鈴木れい子）が登場！　闇の皇帝ゼット（演：大口兼悟）にも不遜な態度で迫る彼女の実力は？　そしてトッキュウジャー側にも新たな烈車ハイパーレッシャーがやって来ますが、いつもより強いイマジネーションが必要なこのパワーアップアイテムをライトは使いこなせるのか!?　な「第27駅　新たな力を」です。両陣営共に新要素投入でますます加速する『トッキュウジャー』、鈴木れい子さんとワゴン役の堀江由衣さんの師弟共演に注目な人もそうでない方も人も、乗り遅れのないよう、ご注意ください!!

　今回もEDの列車紹介はお休みです、残念。

（文／雑賀洋平）

 
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