中古同人市場に「オワコン」なし! まんだらけに聞いたお宝ゲット&高価買取を目指すための基礎知識

1409_mandarake1.jpgまんだらけ公式HPより。

 世間がエコロジーと騒ぎ出す前からリユースの考えが行き届いていた同人業界。中古市場で買い損ねたお宝を見つけたり、読み終わった同人誌を売ったりと、お世話になっている人も多いはず。しかし、いつ見てもほれぼれするのが買取カウンタースタッフの手際の良さだ。同ジャンルの同カップリング本を一瞥しただけで数種類の価格の山に分け、あっという間に査定していく。日々ジャンルの人気が移り変わり、新しい作家が出てくる同人世界で、一体どう中古価格を査定しているのか? 査定のプロ・まんだらけ女性同人誌担当・神作(かんさく)麻弓さんに教えてもらった。

◆~ざいこはだいじに~「生涯一同人」に対応した在庫確保

神作麻弓さん(以下、神作) 当社の買取方針もここ10年で大きく変化したんです。以前は、ジャンルが流行っているうちに買い取り、売り切る発想でした。今は10年先を見据え、ある程度の在庫確保を意識した仕入れを行っています。

――スタンスを変えたのは、なぜなのでしょう?

神作 お客様の同人活動に対するスタンスの変化に対応するためです。かつて、同人活動は時間のある学生時代に行い、社会に出たら「足を洗う」人が多かったのですが、同人活動を続ける人や出戻る人も増えてきました。pixivのような手軽に作品をアップできるサービスが出来たのも大きいのでしょう。また、二次創作のネタ元になるマンガやアニメ、ゲームも10年以上にわたる長期連載やシリーズが増えてきました。

 そうなると、ジャンルの同人人気も長期化するんです。燃え上がる、いわゆる旬な時期はありますが、その後も一気に冷めることはなく、じわじわと続いていくんです。ほかにも、小学校の頃好きだったマンガやアニメの同人誌やグッズを、社会人になり金銭的に余裕が出来たので買いたい、というニーズも根強いですね。『ガンダム』のようなシリーズ化している作品ですと、歴史をさかのぼっていきたいという需要もあります。

 このような「細く長いニーズ」は、ビジネス上看過できない大きさなんです。売り切り方針でいた頃は、お客様が希望される同人誌を用意できなかったことが何度もありました。その反省から、長期に渡って在庫を確保するのが現在の方針です。

 お客様の好みは多様です。「もう終わったのかな」と思うジャンルは、こちらが終わったと思っているだけで、全然終わっていないんです。

中古同人市場に「オワコン」なし! まんだらけに聞いたお宝ゲット&高価買取を目指すための基礎知識のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ出版業界事情の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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