ウホッあり、涙あり、ゆるゆるヒーロー登場の『烈車戦隊トッキュウジャー』 第25駅はハズレなしのトカッチ回

 さて“おとぎ駅”に着いたライトたちは、おとぎ話の登場人物たちと出会いますが、どうもみなさん普通のおとぎ話とは違います。きびだんごを独り占めする桃太郎に、「マジいたいし~」と靴擦れするガラスの靴にやつ当たりするシンデレラ、「ヤバくない、それ?」とシンデレラの格好にツッコむ赤ずきんと、イメージと異なること場末のメイド喫茶の店員のごとく。カグラが「なりきりが足りない」と苦言を呈するのも当然な残念っぷりです。

「おい、ライト。キラキラしてるか~?」

 困惑するライトたちの前に、自己啓発本並みにポジティブな挨拶で現れたのは、闇の皇帝ゼット(演:大口兼悟)。グリッタ嬢(CV:日高のり子)を取り込んだ皇帝ゼットは、少しは自分でもキラキラが扱えるかどうか確かめるため、ピンスポシャドー(CV:二又一成)を使って、物語=イマジネーションを実体化させてみたそうです。

 ところが闇の力での実体化した影響が出ているのでしょうか、あまりに残念な桃太郎たちに「キラキラのかけらもねぇ」と納得がいかない皇帝ゼットは、ピンスポシャドーごと彼らを始末しようとします。思わぬところで、焼きあがった器を気に入らないと壊していく陶器職人並みのこだわりを見せる皇帝ゼット。そういえば髪型も『美味しんぼ』の海原雄山に似てる気が。

 ところがその場にいたネロ男爵(CV:福山潤)が、キラキラ集めが無理なら人間たちのイマジネーションの源である“物語”を破壊して闇を生み出す作戦にシフトすることを提案して、ピンスポシャドーに救いの手を。回を重ねるごとに株があがるネロ男爵、ホントいいヤツ。

 駆けつけた6号にその場は任せて、ライトたちはそれぞれ桃太郎たちおとぎ話の登場人物を連れて、この場を去ります。ところが、ひとりだけ一緒に逃げる相手が見つからず、あたふたしている人物が。そう我らがトカッチです。修学旅行や昼食時のグループ分けで、最後までひとり残っちゃうタイプで、非常に好感がもてます。そんなトカッチを襲うクローズの攻撃! そこに昭和の匂いを感じさせるデザインのヒーローが現れ、トカッチを救うと、手をとりそのまま連れ去っていきます。

 赤ずきんとシンデレラの格好をして、自ら囮となったミオとカグラに合流したトカッチは、実はこの昭和の匂いがするヒーローは、ピンスポシャドーの攻撃の影響で実体化してしまった自作のヒーロー“リョーナイト”であることを明かします。人によっては中学校の卒業文集並みに恥ずかしい過去のような気もしますが、ちょっとドヤ顔のトカッチ。メンタル強いです。そんな4人を、ネロ男爵とピンスポシャドーが急襲。ネロ男爵の圧倒的な戦闘力で窮地に立たされたトカッチに、リョーナイトがアドバイスをします。

「落ち着け。慌てるから、本当ならできることもできなくなる」

 すでに充分すぎるほど練習してきたトカッチに足りなかったのは、自信とそれに基づく冷静な気持ちであることを、リョーナイトは教えてくれたのです。落ち着いたトカッチは、ライトとヒカリと共に、練習してきた必殺技をネロ男爵に繰り出します。それはなんと、ライトとヒカリの二人がかりでトカッチを人間ミサイルよろしく打ち出すという特攻隊的な技でした。そりゃ、一人だけボロボロになるわー。

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