【今週の『腐ree！』】『Free！-Eternal Summer-』～大型台風“鴫野貴澄”は夏に修羅場を呼ぶオトコ～「第8話」腐女子的レビュー

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“夏だ！ ホモだ！ 『Free！』だ!!”
　このコーナーでは、毎週お騒がせな男子高校生水泳アニメ『Free！』を腐女子の視点で徹底解説……。するまでもなく純度100%濃縮還元ホモなので好きなだけ語っていきます。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『Free！-Eternal Summer-』
8Fr「変局のロコモーティブ！」

『Free！-Eternal Summer-』公式サイトより。

　今週もスタートは、毎度おなじみイワトビスイミングスクール……で、なぜかコーチをやっている真琴！　何でもゴローちゃんに日々世話になっているお返しをするため、部活がない日にお手伝いをしているとのこと。真琴、水泳と関わるにあたってコーチになることも考えているんでしょうか。ホントに地元に進学しちゃうのかな!?

　真琴一人にやらせてはおけない！　と渚と怜も手伝うと言い出しますが、真琴は「やるべき事があるだろ？」と優しく断ります。そして遙も「真琴は決めたことをすればいい」と。確かに、渚には勉強との両立、怜ももっと泳ぎを磨かなければ……。“ずっと一緒”だった4人が、少しずつ見えてきた自分の将来を前に、それぞれ自立し始めてきた感じがします。でもそれはすれ違いじゃなく、この夏を最高のものにするため。頑張れ少年たち!!

　一方鮫柄学園では、夜のプールで似鳥が一人自主練をしていました。通りがかりにそれを見つけた宗介は「がむしゃらに泳いでも上手くなるわけない」と似鳥に声をかけます。そしてポツリと「無茶するとできることもできなくなる」と意味深に呟いていました。宗介……？　泳ぎが早くなるために少しでも練習したい、でも練習するだけでは上手くならない。うなだれる似鳥に宗介が「休憩挟んだら泳ぎを見てやる」と言い出しました。いつか凛と泳ぐために……そんな似鳥の思いを知ってか、そっとようすを見に来た凛は、二人で練習する似鳥と宗介に差し入れを置いていくのでした。

　そしてイワトビスイミングスクールの橘先生！　今日も生徒たちを指導しつつ、ふと、浮かない顔をした子を見つけて声をかけました。まだビート板が手放せず「泳ぐのキライ……」というその生徒、隼人くんは、なんと中学校時代の友達、“鴫野貴澄”の弟！　ふわふわピンク髪が似合う猫みたいな男の子……ここで回想シーンが入りますが、貴澄、遙に“あ～ん”でお弁当を食べさせるわ、真琴にじゃれつきながら遙の方を見て“あっかんべー”するわ、それはそれは……すごく、魔性のホモです……。どうしようこの子ホモだ！　ホモカップルに割り込んで受けも攻めも誘惑して引っ掻き回した挙句、最後にケロッと逃げちゃう魔性のやつだ～!!　そして、遙が貴澄の話を聞いて思い出すのが全部真琴を取られた場面って、遙にとって貴澄はどんな人物なんだ（笑）。

　真琴によかったらスクールを見に来てと言われて、そっけなく「興味ない」と言いつつ、早速次の日曜日にお弁当を届けに来た遙。遙なりに危機を感じている（笑）!?　どうしたら隼人くんが泳ぐことを好きなるんだろう、と真琴に相談され「水に抗うな、存在を受け入れろ」と独特の理論を展開していきます。言いたいことはわかるけど、普通の人にはできないよォ……。

　そして夕方、弟を迎えに来た貴澄に隼人くんが泳げない理由を聞いてみると、貴澄はポツリと「多分、僕のせい」と語り始めました。家族でボートに乗っていたら海に落ちてしまい、溺れかけたのがトラウマになっていると。水泳教室では泳げるまでゆっくり見守ってあげたいけど、本当に嫌ならやめても……という貴澄に、真琴の“お兄ちゃんスイッチ”が入った模様。必ず隼人くんを泳げるようにすると約束します。そこへ遙が通りがかり、貴澄は懐かしさに飛びつき、思い出を話します。「あの時は凛が留学した後で、ハルすごく寂しそうだったよね」って……へえ～寂しそうだったんだ……へえ……（ニヤニヤ）ありがとう第三者、おいしいこと聞かせてくれて!!

　翌日、真琴は岩鳶水泳部のみんなに隼人くんのことを相談します。江は「まず浮くことに専念して、バランスを取って……」とすらすら喋りますが江自身まだ泳げない様子。それ全く信ぴょう性がありませんよ!!（by怜）　怜と江、ずいぶん仲良くなっちゃって。もしかして夏なのに“春”、来ちゃいます（笑）!?　でもここホモ共和国だし??　皆の個性的すぎるアドバイスに真琴は苦笑い。そこで遙に自分の時はどうだったのかと聞かれ、「背泳ぎを知ったときに空が見えたから、怖くなくなったんだ」と思い出しました。

　そして次の日、真琴は生徒にリレーをやらせてみました。といっても交代で泳いでタッチして……というお遊びですが、生徒は大喜び。そして隼人くんの番が回ってきます。真琴は隼人くんに“水に潜らなくていい”背泳ぎを提案しますが、隼人くんは「無理だよ……だって、怖い」と泣き出してしまいました。真琴はそんな隼人くんの手をギュッと握り「大丈夫。絶対隼人くんの手、離さないから」と勇気づけます。さすが真琴、子供の扱いに慣れてる！　こんな真摯な目で言われたら信じちゃうよ!!

　そして隼人くんは真琴に支えられながら見事に25mを“背泳ぎ”で泳ぎ、仲間とタッチ！　保護者席からぶんぶん手を振る貴澄に笑顔で返していました。そして練習が終わった後、そっと真琴の手を握って「泳ぐのが怖くなくなったよ！」と……良かった！　生徒のためになれて、真琴も嬉しそうに笑っていました。

　しかし、イワトビスイミングスクールに新しいバイトが決まり、真琴のお手伝いは来週まで。
　そんな最後の週、今度は遙が真琴の妹と弟を連れてやってきました。そして真琴は生徒たちに「また遊びに来てね」「絶対だよ！」と見送られ、あっという間にコーチ業はおしまい。そして最後の片付けを終えると、遙が迎えに来ました。そこへ貴澄も登場し、弟が泳げるようになったことにお礼を言います。そして遙にじゃれつこうとして振り払われ（笑）、中学時代を懐かしみながら「ハルも真琴も、水泳続けてるんだろ？」と聞きました。

　真琴が地方大会に出ること、凛と宗介も鮫柄から出場することを話すと「宗介も？」と止まり、そして「それじゃあ宗介、肩治ったんだね～！」と明るく言い……えっ、肩!?

　何でも前に病院でばったり会い、声をかけたら“見られた！”という顔をされてしまったと……。「でも大会に出るなら治ったってことだよね、良かったよ」と明るく言い残し、貴澄は去ってしまいました。取り残された真琴と遙は顔を見合わせ……。

　ちょっ、今週ここで終わり!?　気になる～～ッッ!!
　宗介、肩を故障していたんですね……。もしかしてもうプロになれないような故障で、最後に凛と泳ぎたくて地元に戻ってきたの？　それとも治療すれば何とかなる？　でも高校最後の大会は？　凛には同情されたくないから言わなかったんだろうな、宗介……（涙）。

　次週予告も「七瀬、お前はどうする？　何物にも代えがたい夢のために、全てをなげうってでも泳ぐ覚悟はあるのか。その覚悟がないのなら……」と問い詰める宗介の声に、自分は何のために泳ぐんだろう……と葛藤する遙の、ここ一番のシリアスな雰囲気。来週も目が離せません、『Free！』!!

　そして、エンドカットは貴澄とストリートバスケで遊んで休憩中の真琴。今週あらゆるとこで“運動”させられてるなあ（笑）。“貴澄”台風はまだまだ真琴と遙、そして凛や宗介を巻き込んで吹き荒れそうです……。

【今週の私的見どころ！】
・見えそうで見えない、お着替え中の怜のタオルパンチラ未遂（しかも水着……履いてない!?）
・遙と真琴の仲を徹底的に引っ掻き回して爽やかに去っていった“小悪魔”貴澄
・おそらく自覚のない初恋を迎えて、将来は笑顔が優しい大柄な男ばっか好きになるんだろうな……と思われる隼人くん
（文／祭屋みきぽ）

■祭屋みきぽ
三度の飯より、若葉の如き少年が織り成す信仰のような恋とホモセックスが大好きな軽率クソ腐女子。