『エヴァ』の箱根に、圧倒的人気を誇る湘南・鎌倉エリア　箱根駅伝ルートでたどる神奈川県の“聖地”

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『金曜ロードSHOW!』の公式HP「金曜ロードシネマクラブ」より。

　今月22日より“新劇場版”3部作が『金曜ロードSHOW！』（日本テレビ系）にて順次放送、合わせて『映画天国』（関東ローカル）では“旧劇場版”の『TRUE』が18日に放送され、25日には『Air／まごころを、君に』が放送される『エヴァンゲリオン』シリーズ。現在、横浜・そごう美術館にて全国巡回中の「エヴァンゲリオン展」が開催されているが、本作の舞台となる「第3新東京市」が箱根と設定されているのは有名だ。本稿では、そんな『エヴァンゲリオン』を出発点に、箱根駅伝のルートに沿う形で、神奈川県のアニメ・マンガゆかりの地を見ていきたい。

　ちなみに、箱根駅伝には『最終兵器彼女』などのマンガ家・高橋しんさんが出場したことでも知られている。最近では“山の神”こと柏原竜二さんがカミングアウトして以降、アニメファンであることを公言するランナーが増加傾向にあるようだ（二宮の押切坂に現れるコスプレの観客・フリーザ様たちもすっかり名物になった）。

　さて、『エヴァンゲリオン』の舞台となる箱根だが、箱根湯本には「えう”ぁ屋」がある。無論、『エヴァンゲリオン』関連の商品を取り扱うショップとなっている。そのほか、『弱虫ペダル』のライバル校・箱根学園高校も忘れてはいけない。

　小田原エリアでは『I’ll』ほか、最近では『ラブライブ!!』2期にも登場してファンの間で話題となった。続く湘南・鎌倉エリアはアニメを抜きにしても人気のスポットであり、かなりの作品数が挙げられる。『湘南爆走族』『絶園のテンペスト』『ピンポン』『TARI TARI』『つり球』『エルフェンリート』『侵略！イカ娘』などがある。また放送中のアニメ作品では『ハナヤマタ』、根強い人気で、台湾からも江ノ島電鉄の鎌倉高校前踏切にファンが訪れる『SLAM DUNK』と引きも切らない。現在実写映画が公開されている『ホットロード』に、15年にこちらも実写映画公開予定の『海街diary』もこのエリアが舞台となっている。

　駅伝ルートからは外れるが、横須賀エリアでは『ストライクウィッチーズ』『たまゆら』など。戻って国道1号線を北上すると、『アイドルマスター』『探偵オペラ ミルキィホームズ』『コクリコ坂から』、放送中の作品では『ハマトラ』（2期）などの舞台となる横浜エリアとなる（横浜出身のキャラとしては『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイが有名）。川崎エリアを舞台とした作品には『彼氏彼女の事情』『天体戦士サンレッド』などと、改めてたどってみても幅広い作品群がある。

　神奈川県の箱モノに関しては、川崎に藤子・F・不二雄ミュージアム、毎年9月にゲーム開発者のカンファレンス「CEDEC」が開催されている横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜などがある。このように膨大過ぎる参照項のある川崎、横浜エリアや、今回扱わなかった港北・相模原エリアの紹介については、別の機会に譲りたい。

　今回、箱根駅伝ルートをたどってアニメ・マンガゆかりの地を見てきたが、改めて神奈川県は“聖地”に申し分ない県であることを実感できただろう。
（文／真狩祐志）