ロングランの『俺妹』に、ふなっしーや『弱虫ペダル』が大盛況の千葉県 話題性はどこまで“輪廻”する?

1408_chiba.jpgもはやおなじみの幕張メッセ。画像は公式HPより。

 10月11日公開のアニメ映画『ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』に、ゆるキャラ「ふなっしー」が本人役で出演することになった。『プリキュア』シリーズに本人役での出演は初と、ふなっしー自身も意気込んでいる。そんなふなっしーといえば、千葉県船橋市“非公認”のゆるキャラだ。

 千葉県はもともと、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーから、「東京ゲームショウ」「ジャンプフェスタ」「ニコニコ超会議」などが開催されている幕張メッセ、昨年末オープンしたイオンモール幕張新都心に、それを迎え撃つべくリニューアル改称したららぽーとTOKYO-BAYと、箱モノやイベントには事欠かないため、アニメやマンガとの親和性は高いといえる。アニメ作品の舞台としては『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(千葉市)、『輪廻のラグランジェ』(鴨川市)、『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』(流山市)が知られている。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(以下、『俺妹。』)のアニメ版は、2010年からTRUE ROUTE版を含めると12年までと、2年にわたって制作。昨年度まで千葉モノレールとコラボしていたことからも人気の高さがうかがえる。また、劇中のドリンク「鴨川エナジー」が商品化されている『輪廻のラグランジェ』も12年の制作で、現在は鴨川市郷土資料館で特別展を開催中である。ちなみに『輪廻のラグランジェ』は、“アニメを利用した町おこし”に行政が張り切りすぎて一部のファンから反感を買った例として、NHKの『クローズアップ現代』でも取り上げられ、記憶に残ることになった。その後も似たような例が出てきており、依然としてサジ加減の難しさを痛感する。

 一方、今年制作で現在放送中の『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』(以下、『ろこどる』)の舞台・流川市は表向きは架空の市となっているが、同県流山市がモデルと目されている。現在は、元ももいろクローバーの早見あかり主演の実写映画『百瀬、こっちを向いて。』関連のイベントでも話題になっている流山市。『ろこどる』は現在進行形の作品なだけに、これからのイベント展開などの有無も気になるところだ。

 そのほか、ふなっしーの出身地・船橋市を舞台とした作品では01年の『地球防衛家族』が知られる。そして今、千葉県で一番熱い作品は『弱虫ペダル』(佐倉市)であるのは言うまでもないだろう。

 原作マンガが08年から連載中の『弱虫ペダル』は、昨年のアニメ放送で一躍ヒットを飛ばした。そんな『弱虫ペダル』は、8月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット86でも存在感を示していた。同作とコラボした「au」のKDDIは、先に社員が体を張ってアニメのオープニングを再現した動画を公開し、好感度を高めた。そして、会期中はWi-Fiの車載型基地局にラッピングを施し、社員がコスプレで“人間基地局”として徘徊。ブースでは、ケイデンス(回転数)の計測をしながら、こぐことでスマホを充電できる自転車も設置していた。昨年の夏コミでは『俺妹』と、auは2年連続で千葉県ゆかりの作品とコラボしており、特に千葉県民であればうれしかったのではないだろうか。

 このほかでは、10年に館山市のふるさと大使となった文原聡さんが同市のイメージキャラクター『ダッペエ』をデザイン。文原さんはショートアニメ『The World of GOLDEN EGGS』で有名だ。同じく館山市では、さかなクンもふるさと大使を務めている。このように、アニメからゆるキャラまでが多彩な千葉県から今後は何が飛び出すのか、これからも注目しておきたい。
(文/真狩祐志)

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