【今週の『腐ree!』】『Free!-Eternal Summer-』~不穏な雲行き、不穏な作画~「第7話」腐女子的レビュー

2014.08.16

“夏だ! ホモだ! 『Free!』だ!!”
 このコーナーでは、毎週お騒がせな男子高校生水泳アニメ『Free!』を腐女子の視点で徹底解説……。するまでもなく純度100%濃縮還元ホモなので好きなだけ語っていきます。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『Free!-Eternal Summer-』
7Fr「雪辱のクラウチングスタート!」

Free!-Eternal Summer-公式サイトより。

 今話のスタートは、水の中を懸命に泳ぐ宗介。その上を凛が軽々と飛び込んでいき――… 初めて凛とリレーで泳いだ小学校時代を思い出していた宗介は、凛に「何見てたんだ?」と聞かれ「あの頃の幻影」と答えます。……中二病かッ!! 今週はそんな宗介の迷言からのスタートです(笑)。

 スイミングスクールの壁に無事凛のお父さんの写真が飾られました。そして、マネージャーの江ちゃん曰く、試合前日の食事は炭水化物! ……今回は普通の味のようです(笑)。でも渚的には不満で素麺いっぱいにイチゴ味プロテインをふりかけ……やめて~!! 真琴も青ざめてました。そして明日はいよいよ鮫柄との公式試合。この4人ならどこまでも行ける。頑張れ岩鳶水泳部!

 鮫柄学園では、部長の凛が明日のリレーのメンバーで悩んでいました。3年の魚住、新参の百太郎。けれど個人種目の調子を見ると……。迷った末、凛は試合で記録を残した百太郎をリレーのメンバーに入れるとを告げます。百太郎を小突きながら応援する魚住、いいやつ(涙)。一方、似鳥は凛と泳げる最後の夏に、リレーに出れなかったことに落ち込んでいました。しかも後輩に先を越されて。通りがかった宗介にその話をすると、宗介は「本気で泳ぎ続ければまたどこかで会える、勝手に可能性を潰してんじゃねえ」と、“凛ならそう言う”と励まします。きっとこの言葉は自分にも向けられているんでしょうね。部屋に戻った似鳥は、明日に備えてさっさと寝た百太郎の耳元でそっと応援の言葉を囁いていきました。百太郎、起きてるんですけどね(笑)。う〜ん!! BLのお約束!

 そして大会二日目! いよいよ宗介が遙と数年ぶりにリレーで泳ぎます。百太郎は似鳥に「めちゃくちゃ頑張りますから!」と宣言してプールに出ていきました。ももにと? にともも? 宗凛卒業後も鮫柄のBLは安泰だぁ!!

 隣のコースの遙を見て、宗介は「それでも俺は、お前を認めねえ」と敵意を向けます。その脳裏には遙の話を笑顔で語る凛の姿が……この嫉妬ホモ!! どっちが勝っても恨みっこなし、けど地方大会には進め。もう一度対戦することを信じて、“最高のライバル”である凛と遙がプールサイドに並びました。

 まずは百太郎vs真琴のバック! けれど真琴、今ひとつ調子が出ません。一方、百太郎は声援を受けてトップに。次は渚のブレですが後半の伸びが出せず……。怜もバッタで必死に追い上げますが、なんせ対する鮫柄にいるのはプロ候補の宗介。巻き返せないままラストのフリーに入り、遙と凛の一騎打ち。お互い目の前のゴールだけを見て泳ぎます。そして凛がトップを守って1位でゴール!! はじける笑顔で拳を突き上げました! 岩鳶は残念ながら2位、けれど地方大会に進出! 今回なんだか水泳作画がやたらアッサリしてますが、もしかして本番は地方大会!? そして宗介に食らいついた怜、地味にすごい!! 美しいよ!

 宗介が水泳中に目の前が暗くなる描写、私としては人生を水泳に捧げてきた宗介が、プロへの切符という一つのゴールとスタートを前に“泳ぐことの意味”を見失っている心理的なものかな……と思っていますが、もしかして目の故障だったりするんでしょうか。つらすぎ! 杞憂であってくれ!

 試合を終えて学校に戻った遙たちを迎えたのは、校舎の壁に堂々と飾られた「おめでとう!水泳部地方大会進出!」の垂れ幕。けれど予選といえ、鮫柄に負けたのは悔しい。練習して強くなるしかない……ますます意気込んだところで、なんと遙にスカウトの打診が来たという知らせが!! これで来年の進路も見えてきたと周りは盛り上がりますが、遙はあまり喜んでいないようでした。進路調査に“フリー”と書いた遙は何を考えているのか。きっとその言葉に強い思い入れがあるんだろう、と渚は言います。

 一方、鮫柄学園でも凛にスカウトの打診が!! おめでとう! その中には宗介が行く予定の大学もあり、もしかしたらまた同じチームで泳ぐかもな、と凛が言った途端に宗介はハッとして黙りこんでしまいました。まるで自分と泳ぐことが嫌かのような宗介の態度に、凛は「昨日から様子が変だ」とつっかかります。それでも宗介は「何でもない」の一点張り。

 そんな宗介を凛が裏庭に連れ出し「リレーを泳いでみてどうだったんだ」と聞くと、「わかんねえ」と言います。あんなに凛と泳いでみたいと言った宗介が……その拗ねた子供のような態度に、せっかく宗介を“本気のリレー”をやるメンバーに選んだ凛は激怒。思わず胸ぐらを掴んで木に押し付け「本気じゃなかったのかのかよ!」と怒鳴ります。その言葉に宗介も「本気だからこそわかったフリなんてできねえんだよ!」と凛の手首を掴み返しました。ただひとつ、わかるのは“もっと泳ぎたい”ということ。どこか遠くを見ている宗介に、凛は「じゃあ見つかるまで何度でも泳いでみせろよ」と言います。宗介が凛の言葉をまねて似鳥に言った台詞と少し似ていますね。さすが本物の凛とその彼氏(!?)。

 そして岩鳶高校。続々と遙にスカウトの問い合わせが来ているようです。けれど真琴は「ハルはそれが望みなのかな……」と呟きます。そして江に進路を聞かれると「地元の大学かな?」と答えていました。某インタビューだと、真琴は東京の大学に行くという話がありましたがどうなるんでしょう。しかし、3年の夏に志望校が決まってないって大丈夫か……(笑)。

 練習上がり、岩鳶の5人は神社でおみくじを引いていました。真琴のおみくじは大吉。待ち人来る、勝負事勝つ、旅立ちよろず良し、方角は北と東。鳥取から見た東京……? 怜は半吉でしたが、大凶より少ないらしい半吉を引くということは確率的にはラッキーと言えるかも、と超前向き(笑)。

 そしてふと遙に「僕はやっぱり遙先輩の泳ぎが好きです」と告白します。
 理論や計算じゃない力強い何かを感じて、僕もあんな風に泳げるようになりたいと思った。“自由”に――…何者にも囚われない、自由な心で。どんな選択をしても遙が遙であり続ける限りそれは“フリー”だから、遙は“フリー”のままでいいんだと思います、と語る怜に、遙が何かを得たように表情が変わりました。遙も何かが変わってしまうことを怖がっていたのかな……。そして、遙が引いたおみくじは大吉、願い事:油断しなければ叶う、就職:誠意を通せば成就、勝負:負けず、方角:西と南……真琴と真逆なんですね。少しずつ動き出す時間を前に、遙は自宅で一枚の紙を手にします。

 翌日の練習に遙が持ってきたのは、リレーの引き継ぎ練習メニューでした。
 鮫柄にスピードで勝つことはできなくても、この4人の絆があれば引き継ぎを縮めて対抗することができる。「俺はお前たちと一緒に泳ぎたい、今はその気持を大事にしたいんだ」一晩経って、遙が出した答えはとてもシンプルなものでした。勝ち進め、全国まで!!

 一方、岩鳶高校最寄りの東波駅。江が目撃したのは、鮫柄にいるはずの宗介の姿だった……。
 何だか不穏な空気が漂ったところで今週はおしまい!! 今週は怜が言いたいことを全部言ってくれてあまりまとめることがありません(笑)。来年の部長は怜なのかなぁ、それとも渚? それ以前に部員が入るといいんですが……。大会で勝てばきっと入部希望者が来るよね!!

 そして大事件は予告編で! なんとハイスピードに登場した“キスミー”こと鴫野貴澄が出ていました! 凛と宗介と同じ佐野小で、中学から遙と真琴と同じ岩鳶中にいたという貴澄……これはまさかホモに一波乱が起きる?! いや、いつも起きてますが(笑)!!

 そしてエンドカードは体育の授業中らしき怜と渚。この体格差で渚が怜を投げようというのは無茶じゃないか……怜、持ち上がる気配がなさそうです(笑)。

【今週の私的見どころ!】
・リレーで勝った日に限って兄貴が来てないことにしょげる百太郎
・やたら滑らかに躍動的なモーションでスタイリッシュに宗介の胸ぐらを掴む凛
・一期に引き続き、予告で見せた流暢な発音のPerfect body!
(文/祭屋みきぽ)

■祭屋みきぽ
三度の飯より、若葉の如き少年が織り成す信仰のような恋とホモセックスが大好きな軽率クソ腐女子。

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