……といった感じで、チーム8ライブ(無料)→なりきりAKB(無料)→握手(握手券使用)、と親子2枚の握手券で十分楽しめたAKB夏祭り。それ以外にも、オムツを変えに入ったトイレから出てきたら、目の前に未姫ちゃんと同じく「てんとうむchu!」の田島芽瑠ちゃんがフツーに歩いてたりと、メンバーをTIFレベルで見かけるのも驚かされるイベントでした。
とにかく感心したのが「子供に優しい作りだなあ」ということ。自分が子供を育てるようになってわかりますが、街を歩いてるとまあいろんなところが「子供から=親から金をむしりとろう」とするんですよ! 今の子供は「シックスポケット」(両親+父母の両親の計6つの“財布”がある状況)と言われてるだけあって、「外に出れば7人の敵」じゃなくて6つの財布を狙いに来る勢い。そんな中で「AKBのコスが着れる」「ヘアメイク出来る」って金払ってでもやりたい親いるだろうに、わざわざ“無料”というのは、何かしらそこに意味があるとしか思えない。
そういえば、『BUBKA』9月号(白夜書房)の握手会についてのヲタ座談会で、“日本一のアイドルオタク”とも称されるピストルさんがこういう事をおっしゃってました。以下抜粋。
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ピストル 今のアイドルの子たちってAKB48の総選挙を小学生の頃から見ているわけじゃないですか。世間からは「金で買える選挙だ」とか言われているけど、子供はそんなの関係なく、涙流しながらスピーチしている彼女たちを見て、間違いなく影響は受けてますよね。
――子供から見ればそれは凄いことだし、そうなりたいと思いますよね。
ピストル 今の世の中であれだけ涙ながらにかっこいいこと言う人、生まれて初めて見ると思いますよ。実際、総選挙後に子供のアイドルたちと話すと、そういうことばっかり言ってるんですよ。「まゆゆのスピーチがすごかった」とか。
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なかなか自分ひとりではライブに行けない、まだテレビがメインメディアの小中学生以下にとっては大半がまだ「女子アイドルといえばAKB48」でしょう。もちろんそれ以外にもももいろクローバーも子供客多いですし、「子供祭り」もやってますけども。ただ、あの総選挙を見て、会場でコスプレ着れて、さらに握手会で本人にも会える。この一連の流れは子供にとっては凄い体験のはず。それを無料で提供するのは「トップアイドルグループとしての責任」みたいなものを感じました。アイドルを応援する女の子、そしてアイドルになりたい女の子に、よりダイレクトに感動を与えてくれる。それは次のアイドル、そしてアイドルシーンを育てることに他ならないわけで。
アイドルを育てるのはファンかもしれないけど、アイドルを生み出すのはアイドルなんですよね、やっぱり。さすがに娘さんは「アイドルなりたーい」とは言ってませんが、「アイドルまた見たい! マクハリ!」とちょいちょい言ってるので、見ること自体は楽しんでくれたようです。今はそれくらいでいいや。それに『フラゲ』じゃなくて『恋チュン』のコスが回ってくるというのは、神は君に「前田敦子より指原莉乃の人生を歩め」と言ってるのだよ、きっと。
●大坪ケムタ
1972年、佐賀県生まれ。主に18禁系からプロレス・芸能・旅行など幅広いジャンルを手がける尻の軽いフリーライター。近年ではアイドル記事やパンフレット制作なども手がける。共著に「ゼロからでも始められるアイドル運営」(コア新書)。
ブログ<http://otb.hatenablog.jp/>
とにかく子供に優しい作りだった! 娘と堪能した「AKB48グループ夏祭り」レポートのページです。おたぽるは、人気連載、アイドル、アイドル&声優、連載、ホビー、地下アイドル、AKB48、コドモとアイドル、大坪ケムタの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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