人気の秘密は“希少価値”の高さから? 『妖怪ウォッチ』大ヒットのワケを経済番組が紐解いた

 今やその人気は衰えるところを知らない『妖怪ウォッチ』。レベルファイブから発売されたゲームが始まりの『妖怪ウォッチ』は、アニメやマンガとのクロスメディア戦略が功を奏し、先日発売された『妖怪ウォッチ2元祖/本家』は発売から1ヵ月で200万本売り上げるといった爆発的ヒットを記録している。そんな『妖怪ウォッチ』だが、11日には経済報道番組「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で取り上げられ、その人気の理由について経済専門家が見解を示していた。

 番組のVTRでは、現在西武鉄道で行われている『妖怪ウォッチ』スタンプラリーなどといった関連イベントの様子をレポート。また、『妖怪ウォッチ』の人気の仕掛け人として株式会社レベルファイブの社長・日野晃博氏のインタビューでは、リアルな日常を描くことによって共感を得ているとした同作品に対し、「子どもたちを意識してリサーチを行っている」といった制作エピソードや、1~2年後には海外でも『妖怪ウォッチ』を展開していきたいとコメントしていた。

 その後、番組は妖怪メダルやそれを装着して遊ぶ「DX妖怪ウォッチ」などといった商品が、急激な人気で生産が追いついていないことについて、販売元であるバンダイに取材。バンダイの広報担当者は「(『妖怪ウォッチ』の関連商品は)年間通じて70億円の売上見込みだったが、4~6月で65億円となり、4~9月の6ヶ月で100億円を見込んでいる」とこのヒットは想定外だったとし、すでに各所で報道されたことだが、今後は妖怪メダルの生産ラインを強化し、年内に1億枚のメダルを出荷する予定と取材に答えていた。VTRにはほかにも、入手困難のおもちゃを手に入れることができなかった家族たちが、自作の「DX 妖怪ウォッチ」を作っている様子も映し出されていた。

 そんな中、スタジオではクレディ・スイス証券のチーフ・マーケット・ストラテジストの市川眞一氏が、1975年にアメリカ・ヴァージニア大学で発表された論文を例に、“希少価値”の高さが『妖怪ウォッチ』が人気ある理由のひとつなのではという見解を示した。その論文は、10枚のクッキーが乗った皿と、2枚のクッキーが乗った皿、1枚ずつクッキーを食べていき、どちらのが満足度が高いか学生200人に調査したところ、2枚のクッキーが乗った皿に満足したという生徒が多かったというもの。妖怪メダルの品薄状態がこれに当てはまり、ヒットしている理由だと市川氏はコメントした。

 一方で、このような状態が商品の買占めや、転売をする者を生み出しており、社会問題化しているのも事実。また、前出の市川氏は“希少価値”の高さだけでなく、クロスメディア戦略や、子どもの心を掴む作品としての魅力も『妖怪ウォッチ』がヒットした理由だとしていたが、メダルの増産後の人気がどう変動するのか、日野氏が海外にも『妖怪ウォッチ』を展開していきたいとコメントしているだけに、今後注目していきたいところ。この人気が長続きすればよいのだが……。

妖怪ウォッチ 妖怪メダル零ラムネ 20個入 BOX(食玩・清涼菓子)

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確かにレアって言われると欲しくなるフシギ。。。

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