アニメ系ショップでナンパが流行中？　オタク女子の本当のキモチ

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（参考画像）『101人の腐女子とイケメン王子 ～腐女子<恋愛観>研究』（原書房）

　オタク女子といえば、色恋沙汰とは無縁なイメージが強いもの。ですが昨今ではそんな印象を覆すような現象が巷で起きているそうです。なんとオタク女子が集う大手アニメ系ショップがナンパスポットになっているとか……！

　これ、今やネット上の掲示板でもちょっと有名な話。「本当なの？」とオタク女子歴15年の筆者も半ば疑っていましたが、実際にとある女性からはこんな証言が。

「大手アニメ系ショップAでグッズを見ていたら、突然知らない男性に『アニメお好きなんですか？』って声をかけられたんです。一応、『はい』って答えて少し話をしたんですけど、そしたら『この後お茶しませんか』って誘われました」（大手アニメ系ショップに通う10代女性）

　こういったケースは多いようで、筆者と同い年のオタク友達もこんな体験談を語っていました。

「今年の1月ぐらいに、オタク系ショップMで“ディノヒバ”【編注：2012年まで連載されていた某人気マンガの有名BLカップリング】の同人誌を漁ってたら、男の人に話しかけられました。男の人の年齢は20代くらいで、見た目は『自分は一般人に見える』と勘違いしているオタクという感じでしたね（笑）。無視して別ジャンルのコーナーに移動したんだけど、そこにも現れて『どのカップリングが好きなんですか？』って聞いてきて……こっちは真剣なんだからほっといて！」（池袋の同人誌専門店に通う20代女性）

　なんと、有名なオタク系ショップでもそんなことが起こっているとは……。「今さらディノヒバ？」という彼女の趣味に対する疑問はさておき、同人誌を漁っている時くらいただの腐女子でいさせてほしいと、筆者も思います。

　某掲示板情報によると、「オタク女子は押しに弱い子が多いから、ナンパ成功率が高い」「アニメの話題で話しかければ釣れる」などという理由から、アニメショップでのナンパが流行っているとか。確かにそれは一理あります。私をはじめオタク女子って、自分の趣味を理解してくれる男性に弱いんですよね。同じアニメ作品が好きで、ましてやカップリング話にまでついてこられる男性がいたら、そりゃあ願ったりかなったりです。

　ただ、オタク女子が男に飢えていると思ったら、それはちょっと違います。

　かつてのオタク女子といえば、リアルな恋愛には無頓着で二次元のキャラクターのみを愛しているというイメージが強かったもの。ですが昨今ではオタク女子も一般人同様、リアルで普通に恋愛を楽しんでいる人が多くなってきています。上で証言していた筆者の友人も、普段は腐女子だという事実を隠して、イケてるベンチャー企業に勤めるイケメンと付き合っていますし……。「オタク女子＝ダサい、モテない」という図式はもう古いのかもしれません。

　アニメショップや同人誌専門店などでのナンパが流行っているというのも、普段から恋愛を楽しんでいる“一見オタクっぽくないかわいらしいオタク女子”が増えているからかもしれませんね。その背景には、今やアニメが日本の文化として注目を浴び、世間にも認知されるようになったこともあるのではないでしょうか。アニメを見ることがかつてよりも後ろめたくなくなった今、幅広い層がアニメを見るようになり、オタクも多様化しているのでしょう。

　なので「オタク女子は落としやすい」という考え方は少し甘いかも？　もしカップリングネタで話しかけるなら、そのカプの本質を十分に理解してからでないと効果は薄いと思います。ただその頃にはあなたも立派な腐男子になっているかもしれませんが……。
（文／ロペ子）