『紙兎ロペ』監督と『ウサビッチ』プロデューサーが、毎日放送・竹田青滋と福岡のアニメ産業を探る!

 今年は福岡に本社を置くレベルファイブのゲーム『妖怪ウォッチ』が大ブレーク中だ。福岡はゲーム産業が活況を呈している一方で、アニメ産業はどういった動きになっているのだろうか。

 8月2日、福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校にてトークイベント「Creative Meetup! powered by CLF vol.5 ~福岡のアニメ産業~」が行われた。このトークイベントはクリエイティブ福岡推進協議会の主催で、れっきとした福岡市のイベントである。

 今回の登壇者は毎日放送(以下、MBS)東京支社東京制作室エグゼクティブの竹田青滋さん、ボーナス代表取締役の村山太さん、KITERETSUディレクターの青池良輔さんである。このトークイベントでは、竹田さんが初めて会う福岡在住の2人に福岡のアニメ事情について質問しながらトークするスタイルになっており、この座組について、青池さんは「メジャーリーグと少年野球の差」と例えた。

 それもそのはず、竹田さんが『機動戦士ガンダムSEED』(以下、『SEED』)や『鋼の錬金術師』(以下、『ハガレン』)などのテレビシリーズ方面を手がける一方で、『ウサビッチ』などの村山さんと『紙兎ロペ』などで知られる青池さんはショートシリーズ方面という構図なのである。通常のアニメイベントであればまず企画されることはない、コンテンツ系のイベントならではの組み合わせなだけに、相互の事情を知り、関心を深めるのに貴重な機会となった。

■CGスタジオらが花盛り 福岡のアニメ制作事情

 福岡のアニメスタジオというと以前はぴえろの福岡分室があったことで知られ、現在は九州アニメーションがある。竹田さんはプロダクションI.Gの新潟スタジオ、富山のP.A.WORKS、京都アニメーションを例に挙げながら、アニメ制作に場所は関係ないと話した。

 青池さんは福岡に住む前はカナダで暮らしていた。2002年からshockwave.comでの配信で人気を博したショートアニメ『CATMAN』シリーズは、カナダで制作していたことでも知られる。「福岡の秘密はなんですか?」と聞かれると、その魅力として東京ほど忙しくないことやご飯がおいしいことを挙げる。

 一方、村山さんの福岡歴はまだ4カ月。それ以前は沖縄コンテンツファンド(沖縄文化等コンテンツファンド投資事業有限責任組合)の第1号案件(3180万円)として、CGアニメ『バナパラ♪』シリーズを制作していた。村山さんはクリエイターではなくプロデューサーなので、今回は青池さんとの新作を考えるため、福岡へ移住することとなった。能年玲奈出演のCM『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』などのKOO-KIやCGアニメ映画『放課後ミッドナイターズ』などのモンブラン・ピクチャーズといった在福の映像・CGスタジオを回りながら、各社のクオリティが高いのでこれから色々と作れるんじゃないか、と感触を掴んでいるそうだ。

 ちなみに昨年9月2日のトークイベント「フクオカアニメトーク アニメのこれから」ではモンブラン・ピクチャーズのほか、ショートアニメ『LINE OFFLINE~サラリーマン~』などのハッピープロジェクトとショートアニメ『超爆裂異次元メンコバトル ギガントシューターつかさ』などのFOREST Hunting Oneが登壇。いずれも福岡のCGスタジオであり、在福のスタジオの充実ぶりがうかがえるであろう。

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