「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」【2014年 夏】

駆け足ながら、よりパラレルな展開を期待『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』【第一話レビュー】

――ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しい梅雨空と台風をスカッとアニメでぶっ飛ばせ! 7月より放映開始された2014夏の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【11日(金)編】

■『ペルソナ4 ザ・ゴールデン
第1話「THE GOLDEN DAYS」

 アトラス発売のPS Vitaソフト『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』を原作に岸誠二総監督・田口智久監督、アニメ制作・A-1 Picturesによりテレビアニメ化。

 東京から地方都市・稲羽市に引っ越してきた高校生の鳴上悠は堂島家に居候し八十神高校へと転入する。クラスメイトの花村陽介や里中千枝らと仲良くなった悠は、深夜に流れる謎の放送『マヨナカテレビ』の噂を耳にする。その夜、悠はマヨナカテレビで女子高生が謎の怪物に襲われる様を見てしまう。翌日ショッピングモール・ジュネスに向かった悠たちだったが、テレビ売り場の大型テレビに吸い込まれマヨナカテレビの世界に送り込まれてしまった!

 2011年秋から2012年春まで放映された『ペルソナ4 the ANIMATION』のパラレルな物語を描く本作。前作を担当したAIC ASTAからA-1 Picturesへと制作アニメスタジオが変更されていますが、岸誠二総監督らメインスタッフとキャスト陣はほぼ変わらず。

 さて、物語は基本的には前作とまったく同じシチュエーションが続きますが、要所要所でゲームの『ザ・ゴールデン』独自の要素が登場しそれを描いてゆくというもの。

 例えば冒頭、鳴上悠が八十稲羽駅に到着するシーン。前作では改札を抜けた後すぐに堂島遼太郎と菜々子に出会いますが、今作では風に飛ばされたメモを拾ってくれた謎の少女(マリー)と出会います。もう展開が違う! その後、仲間たちと一緒にマヨナカテレビの中へ入ってゆく展開もかなり駆け足です……。どうやらこの『ザ・ゴールデン』の物語はゲームでの“2周目以降”の世界として設定されているようでマヨナカテレビ内で初めてペルソナ・イザナギを発動させた悠も無双の強さを発揮します。

 2クール展開だった前作と異なり、全12話で完結する本作。前作とのパラレルな展開を担ってゆくのは、新キャラクターであるベルベッドルームからやってきた少女・マリーと悠との交歓によるところが多いようです。もしかすると稲羽市をめぐる事件の結末は前作ともゲームとも異なっていく可能性も? 前作やゲームのファンにも、今作が初見の人にも要注目の作品だといえるでしょう。

【こんな作品のファンにもオススメ】
スクライド』『ブギーポップは笑わない

(文/出口ナオト)

駆け足ながら、よりパラレルな展開を期待『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』【第一話レビュー】のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!