元AKB48の仲谷明香は“アイドル声優”をどう見ている?「自分が埋もれてしまうから、アイドルになった」

2014.08.06

(写真/幸田昌之)

 今、声優業界に「アイドル声優」が増える一方で、「アイドル出身」の声優も増えている。2012年『ちとせげっちゅ!!』で桜庭ちとせを演じ、現在放送中の『ハピネスチャージプリキュア!』のオープニングテーマ「ハピネスチャージプリキュア!WOW!」を歌う仲谷明香もそのひとり。AKB48を卒業して、声優に転身してから1年。最近では、今秋から配信されるスマートフォンゲーム『アイドル事変』のキャストに決まったりと、声優としてのキャリアを着実に積んでいる。そんな彼女に、アイドル出身の声優として見た、“現在の声優業界”について語ってもらった。

■オーディションに落ちた作品は観ない!?

――アミュレートに所属して1年がたちましたが、声優になったと実感することや、成長したと思えることはありますか?

仲谷明香(以下、仲谷) 単純ですが、実感としては、オーディションを受ける回数が増えたなーと思いました。ちょこちょこ、ゲームなどの声をやらせていただける機会も増えたので、以前よりも声優の仕事をしているのかなと思います。声優として成長できているかわかりませんが、舞台などもやらせていただいているので、経験値は増えていると思います。

(写真/幸田昌之)

――レッスンを指導してくれる先生は、声優としての仲谷さんをどう評価していますか?

仲谷 先生は褒めるタイプではなく、できないところを指摘してくれるタイプなので、成長していたとしても、あまり褒められることはないんですよね。いつも指摘されるのは、キャラクターのイメージを固めちゃって、声があまり出せないことです。イメージすることは大切だけど、もうちょっと柔軟に対応できるようにした方がいいと、レッスンを受けるたびに言われています。最近は洋画の吹き替えもレッスンでやるのですが、見た目がセクシーな女性や大人っぽい先生の役だと、声を落ち着かせてしまうことを指摘されました。

――最近は、スマートフォンゲームの『アイドル事変』のキャストに決まったりしていますが、今は声優としてどんな活動をしているんですか?

仲谷 『アイドル事変』は、オーディションではなく、当て役という感じで、役を割り当てていただきました。忙しい声優の方は、週に1回のアニメ収録がいくつもあるのだと思いますが、ゲームは1回収録したら終わりで、追加があればそのつど収録するという感じだから、私はわりとのんびり活動しているかと思います。あと、アニメのオーディションは、放送が始まる半年くらい前にあるのですが、落ちちゃった作品が、忘れたころに放送されているということがよくあります(笑)。

――オーディションで落ちてしまった作品をテレビで観た時は、どんな心境になりますか?

仲谷 本当に大好きな作品だったり、オーディションを受けたキャラクターを忘れていたりすると観ますが、絶対やりたかった作品だと観ないことが多いですね。やっぱり役に合った人が選ばれているので、「私じゃない」と思うのも悔しいですし。

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