お台場の裏で新宿狂騒！フロム福井・せのしすたぁなりのTOKYO IDOL FESTIVALに行ってきた

編集部

2014.08.06

　今年も熱狂的な2日間を終えた、日本最大イコール世界最大のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」。今年の出演総数は138組。この日のお台場にはこのフェスだからこそ生まれたドラマがあった。しかしその裏には、いや裏だからこそTIFに負けない気概を胸に集まったアイドルたちのイベントが行われた。その主役となったのが、福井のアイドル「せのしすたぁ」だ。

　TIF2日目の裏で新宿MARZで行われた「アイドル緊急招集特別編」、このイベントのきっかけになったのはせのしすたぁの呼びかけだった。みか・ゆーたん・まおの3人組グループで、紙袋をかぶった奇抜なイメージビジュアルと、一度聴けばつい口ずさみたくなる親しみやすいメロディと歌詞、そして軽やかなディスコサウンド。それに加えてしばしば観客が立つフロアのど真ん中に殴り込んでは、さらなる熱狂を呼び込む愛嬌と狂暴が混じり合ったようなライブパフォーマンス。この一見バラバラな要素がひとつになることで強烈な個性を生みだし、BiS解散後のライブアイドルシーンを担う求心力のあるグループとして話題を集めている。

　この夏までの数ヶ月間、せのしすたぁはネットやライブを中心にTIF出演を嘆願し続けたが、残念ながら事務局からオファーは届かなかった。そこで目標を“TIF裏のイベント開催”に切り替え、それに応えたイベンターとライブハウスが「アイドル緊急招集特別編」と銘打ち昼夜２部構成のイベントを開催。その夜の部には「あヴぁんだんど」「じゅじゅ」「2＆」「Lovelys!!!!」「TAKENOKO」「CAMOUFLAGE」と、大阪・名古屋のグループも含めて、話題の新星から実力派まで幅広いアイドルが集結。会場に来たファンもTIFに行かない、もしくは途中で蹴ってこちらに向かったファンばかりだけに期待度は高い。

　イベントのトリとして登場したせのしすたぁ。客電が消えて早々、いつもの紙袋をかぶったパジャマ姿で早々に観客席に雪崩れ込み、360度群がるファンを煽りながらの「戦いの合図」でスタート。紙袋で表情は見えないながら、あえてこの日この場を選らんだファンへの思いは伝わる激情的な声。そしてファンも全力のコールとケチャで返す。1曲ブチ上げた後でステージに戻り、「こんにちは～、AKB48でぇ～す！かわいいでしょお？」と悪ふざけなMCからの紙袋を脱ぐと、かわいいアイドルが……と思いきや3人の顔は般若にキツネ、ひょっとこのお面。そんな悪ふざけプラスアルファ状態での2曲目「運命」。