――ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しい梅雨空と台風をスカッとアニメでぶっ飛ばせ! 7月より放映開始された2014夏の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。
【9日(水)編】
■『まじもじるるも』
第1話「あなたののぞみかなえます」
講談社刊「月刊少年シリウス」連載の渡辺航の原作マンガを、櫻井親良監督とアニメ制作J.C.STAFFによってテレビアニメ化。
高校生・柴木耕太。今はオカルトサークル「不思議発見クラブ」に所属しているものの、小中学時代からのエロ探求趣味のため彼女もいない。ある日図書館で見つけた『魔女召還教本』を使い、魔女を呼び出し“女の子のパンツが欲しい”という願い事を叶えてもらおうとする。願いが叶った耕太の前に魔女るるもが現れ、願いの代償として命を要求し耕太は鳥葬の刑に処せられてしまう。しかし手に入れたパンツがるるもの履いていたものであり、そのため、今るるもがノーパンだと知った耕太は……!
『弱虫ペダル』で知られる渡辺航によるマジカル・スラップスティック・コメディマンガがとうとうアニメ化。じつは結構前(2007年)から連載されていた作品なので、現在の渡辺先生の絵柄と若干印象が違い、驚く視聴者もいるかもしれません。今後の展開としては、1話後半で描かれた魔法のチケットをめぐる問題があります。魔女から修業魔に格下げされてしまったるるもが願いを叶えるには魔法のチケットを使わなくてはいけないのですが、実はチケットは耕太の命を消費するアイテム。自分のせいでるるもを降格させてしまった耕太はチケットをどんどん使うと宣言しますが、使い切れば死んでしまいます。しかし、使い切らないとるるもは魔女に戻れない。どうするどうなる耕太!? というのがストーリーの肝となっていくようです。
ギャグコメディなのに全体的にまったりしてる空気があり、それが地味な印象に繋がっている部分もある本作ですが、決して雑ではなく丁寧に作られた作品だと思います。るるもも萌えを全面に押し出した媚び媚びキャラではなくかわいらしい印象。エッチ描写もどぎつくなく微笑ましい感じで、このあたりも古き良き少年マンガテイストといえるのではないでしょうか。気張らずにリラックスして眺めるには格好で、男女問わず楽しめる良作です。
【こんな作品のファンにもオススメ】
『シュガシュガルーン』『美鳥の日々』
(文/出口ナオト)
微笑ましいエッチな描写に、古き良き少年マンガテイストを感じる『まじもじるるも』【第一話レビュー】のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、2014年夏アニメ、まじもじるるもの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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