姫乃たまの耳の痛い話 第9回

「今は推しの夢を応援したいから」……アイドルからの告白にも動じない純粋すぎるファンたちの格好良さ

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛~い”業界事情をレポートします。

140727_himeno.jpg今回は、純粋すぎるファンの皆様の魅力を語ります。

 こんにちは、東京都は下北沢の地下アイドル、姫乃たまです。現在、とあるAV女優のファンから、「男優になりたい」という相談を受けています。彼いわく、「僕は早漏だから本番の時間を短くできる。あんなに長い時間ヤられて(そのAV女優が)可哀想」とのことです。男優さんも好きで長時間ハメてるわけじゃないんだけどなあ……と思いつつ、気持ちはわかるので微笑ましく思っていました。

 しかし、AV女優のファンで、その女優さんの出演作を見ないという方、結構いるんですよね。発売イベントへ行くために全作購入しているけど、嫉妬してしまうので見ない、というのです。さらに、ディスクは要らないので、ジャケットだけ保管してあとは捨てるという人まで……。

 健全というか、不健全というか、なんというか……。そんなわけで、今回のテーマは「悲しくなるくらい現場のファンは純粋」です。

 この連載でも度々、アイドルとファンの“耳の痛い恋愛”について取り上げています。それは珍しい出来事だから書いているのであって、地下アイドル界の性事情が乱れているわけではありません。そもそも現場では“ガチ恋”(アイドルに本気で恋をするファン)自体が少数派なのです。先日も某週刊誌の取材で、「ライブに来る大半のファンがガチ恋ではない」と説明するのに苦労しました。私は当たり前過ぎて、すっかりこの前提の説明を忘れていたのです。

 その週刊誌の編集さんも、最初は「姫乃さんのファンは、みんな姫乃さんと付き合いたいんじゃないんですか!?」と驚いていました。

 そ、そうか、そういう風に見えているのか……!

 しかし現場に来て応援してくれるファンは意外と、というかこちらが悲しくなるほど純粋なのです。

 驚くべきことに、アイドルのほうからファンに告白したら「今は推しの夢を応援したいから」と、玉砕した例もあります。これが悲しいかな、アイドルのほうは自分のファンではなくて、ほかのアイドルのファンに告白する場合が多いんです。同じグループのほかのメンバーのファンとか。自分のガチ恋ファンを好きになった、という話はあまり聞いたことがありません。“追われると逃げたくなる”ってやつでしょうか。たしかに個人的には、純粋にアイドルファン活動を応援しているファンって格好よく見えます。

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