【今週の『腐ree！』】“何でも言うことを聞く”はどこまで許されるの!? 『Free！-Eternal Summer-』「第4話」腐女子的レビュー

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“夏だ！ ホモだ！ 『Free！』だ!!”
　このコーナーでは、毎週お騒がせな男子高校生水泳アニメ『Free！』を腐女子の視点で徹底解説……。するまでもなく純度100%濃縮還元ホモなので好きなだけ語っていきます。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『Free！-Eternal Summer-』
4Fr「約束のサマーソルトターン！」

『Free！-Eternal Summer-』公式サイトより。

　今週は宗介と凛が小学生だったころの回想から。ショタ死を覚悟で挑んで見事な討死です。骨は男子高校生が泳ぐプールに撒いてくれ……。2人は水泳勝負をするのですが、「負けた方が勝った方の言うことを聞く」ってそれ、BL界ではxxxのお誘い＆確約ですよ凛ちゃん、罪深い子!!　こんなかわいい小学生が普通に歩いてたなんて、鳥取は夢の国か。

　さて鮫柄学園水泳部に入部した百太郎、さっそくバックで部内記録を塗り替える快挙！　それを見て似鳥もやる気出します。しかし、似鳥の泳ぎを見て宗介は冷静に「リレーは無理だろう」と一言。けれど凛は「努力を上回る才能はない」と似鳥に期待を寄せます。

　一方、岩鳶高校ではマネージャーの江による部員の弁当チェックが。鯖とごはんだけの遙、おかずのほとんどがお肉の真琴、栄養と盛り付けにこだわったものの野菜ばかりの怜、そして岩鳶高校名物“いわとびっくりパン”とジュースだけの渚!!　ダメすぎる、いくらかわいくても許せない！　と、江はマネージャーとしてみんな（の筋肉）が心配……とぼやきます。じゃあ“お手本”を見せて、と『free！』で女子高生の手作り弁当イベント発生しました!!

　江が食材を買いに町へ出た頃、凛も部員を連れて水着を買いに。百太郎がさっそく憧れの江を見つけて突撃するも、熱すぎるアピールに江はドン引き。そんな百太郎に凛が差し出した水着はブーメラン!?　犬っぽい肉球柄もワンコキャラである百太郎にぴったり（笑）

　買い物を終えて、凛と宗介は休憩。宗介がコーラを買うと、俺もと凛が自動販売機にお金を入れたのですが、コーラは宗介が買ったのでラストだったよう。そして2人は一本のコーラをかけてじゃんけん勝負！　今回も宗介が負け。オープニングで描かれていた、小学生のころにコーラのアイスを取り合ったことを思い出します。アイスは凛が勝ち取ったけど、その後のプールでの勝負は宗介の勝ち。そして凛の「負けた方が勝った方の言うことを聞く」という約束になるのですが、結局その約束は叶えられないまま、凛はオーストラリアへ行ってしまいます。高校生になってもそれを覚えている宗介、本当に凛が好きだったんだな……。そして宗介はオーストラリアから戻ってきた時、何で連絡をくれなかったのかと凛に尋ねます。あのころはあえて何も聞かなかったけど今はちゃんと知りたい……って告白か!!

　宗介の想像通り、オーストラリアで壁にぶつかってしまい、水泳をやめようかと思っていた凛。けれど遙たちに救われて泳ぐ楽しみを取り戻し、今度は仲間のため、夢のために泳ぎたいと。それを聞いて意味深に「また仲間か」と呟く宗介は過去に何があったのか……。てか宗介、コーラを味わう凛の首筋を見て、今にも「お前が好きだ」とでも言いだしそうなホモ笑顔だったな……。

　そして岩鳶高校では、やってきました江の特製弁当！　さっそくおにぎりをかじってみると、中から出てきたのは……ココア味のプロテイン!?　運動部のヒロインは料理下手の法則、『Free！』でも発動!!　ご愁傷様です……。けどそれをおいしいと食べる渚が怖い（笑）そして雑談中に怜がふと、小学生時代に凛はどうして宗介とリレーに出なかったのかという疑問を口にします。その昔、渚も凛に同じことを聞いたそう。渚によると、凛は宗介について「分かり合いすぎているからリレーは同じチームじゃない方がいい」けれど宗介は自分にとって「一番の理解者」だと。気軽に岩鳶小学校に転校したように見えた凛にも、いろんな理由あったんだね……。

　翌日、遙の自宅に集った岩鳶一同。江の悲惨な弁当を受けてか、怜が水泳選手に必要な栄養を完璧に計算した表を持ってきました。遙が自ら料理をしよう……とした時、イワトビスイミングスクール兼ピザ屋のゴローちゃんがピザを持って登場。まずは腹ごしらえ！　とピザを食べる一同。おい（笑）。そして江は、みんなに大会までの強化練習メニューを差し出します。そのメニューにゴローちゃんも太鼓判。それを見た怜が「今まで筋肉バカだと思っていたことを謝りたい」と言い、一方江も「私の方こそ理論バカだと思ってた」と何だかいい雰囲気……。まさかマネージャーと選手のカップルできちゃう…!?　うん、『Free！』だからないな!!（断言）

　さて夜の鮫柄学園。凛と宗介が一緒にランニングをしていると、誰もいないプールでこっそり練習している似鳥を目撃します。似鳥を見てリレーを楽しみにする凛に、宗介は冷たく「自分の夢とリレー、どっちが大事だ？」と尋ねます。世界に立つ夢があるのなら、自分のためだけに時間を使えと……。東京の強豪校にいた宗介にとって、凛の行動は“仲良しごっこ”にしか見えなかったのでしょうか。もしかして、宗介自身もそうしてたったひとりでプロへの切符を掴んだのかな……。

　けれど凛は「それは違う」と断言します。夢は大切だけど仲間と泳ぐことが自分の源。甘いといわれても両方を手に入れたい、そう言い切った凛に迷いはありません。そしてそんな凛を見て宗介は、「俺も仲間に入れてくれ」と言いました。けどかつて凛に、自分とはチームにならない方がいいと言い放ったのは宗介本人。リレーはチームだと叫ぶ凛に対し、宗介は水の中ではいつだってひとり、自分だけのために泳ぎたいと。けれどそれは小学生のころの話。そして今、お前とリレーを泳げば何かわかる気がすると訴える宗介は“最後だから”という理由だけで東京から帰ってきたわけではなさそう。「言うことなんでも聞くって約束だろ！」と不安げな目をした宗介の必死さに、それでも部長である凛は「実力で勝ち取れ」と言い、2人はまた勝負をします。今度はプールで、今までで一番大きな高校最後の大会のリレー出場をかけて！

　種目はバタフライ。すかしたような態度を取っていた宗介が、久しぶりに本気を出したパワフルな泳ぎに凛も対抗します。水をかきわけ、泳ぎ抜き、勝ったのは……宗介でした。凛はそんな宗介に、やっと本気を見せてくれた、そして熱い決意を受け取ったと喜び、ひとつの決意をしました。

　翌朝、鮫柄水泳部のミーティングで凛は部員たちに、今まではタイムで決めていたリレーのメンバーを、本気でやりたい奴の中から選ぶと宣言。部長として間違っているかもしれないけど、本気の仲間と泳ぐ本気のリレーをやって勝ちたい!!　と宣言します。さあ、最後の夏が始まる！

　今週はここまで！　最高のチームで本気のリレーを挑むことでライバルであり“仲間”である岩鳶高校のみなに応えたい、そんな凛の決意が輝く熱い回でした。どっちも頑張れ！　悔いがないよう全力で頑張れ!!　岩鳶も鮫柄も応援せずにはいられません。『Free！』熱いなぁ……水泳もホモも。プールが蒸発しそうだよ。

　次回、どうやら岩鳶高校は合宿!?　そして渚くん回!?!?　いつもニコニコ笑顔の渚くんの素顔に迫るのでしょうか。ああ……来週も無事では帰れそうにありません。

【今週の私的見どころ！】
・少女漫画のようなキラキラを飛ばしながら「筋肉バカ」「理論バカ」と褒めたたえ合う（!?）怜と江。
・いわとびっくりパンの頭をちぎって、胴体からあふれ出るいちごジャムとママレードにかぶりつく渚。
（文／祭屋みきぽ）

■祭屋みきぽ
三度の飯より、若葉の如き少年が織り成す信仰のような恋とホモセックスが大好きな軽率クソ腐女子。