――ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しい梅雨空と台風をスカッとアニメでぶっ飛ばせ! 7月より放映開始された2014夏の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。
【6日(日)編】
■『DRAMAtical Murder』
第1話「Login」
原作・Nitro+CHiRAL、三浦和也監督、アニメ制作・NAZによる脳内クラッシュADVをテレビアニメ化。
日本の南西にある碧島。総合リゾート地プラチナ・ジェイルと旧住民区、2つに別れたこの島では素手の格闘で勢力争いを図る「リブスティーズ」と電脳空間でのバトルを楽しむオンラインゲーム「ライム」が若者の間で流行していた。ジャンクショップ「平凡」で働く青年・蒼葉はある日配達の途中、突然「ライム」の空間に引きずり込まれ、謎のウサギの仮面の男から挑戦される。どうやっても空間から脱出できない蒼葉と犬型サポートロボット「オールメイト」の蓮は、やむを得ずバトルに臨むのだが……!
ニトロプラス キラル発売の女性向けBLゲームを原作とする、ちょっと毛色の変わったアニメ化作品である本作。今回の内容はこの秋に発売予定のPS Vita用ソフト『DRAMAtical Murder re:code』を元にしているのようで、BL要素もマイルドになっている模様。
さてそれでは、電脳サイバー物アニメとしてどうなのか……というと、残念ながら相当センスが古臭い印象。蛍光色を多用したいかにもな感じのキャラの服装にはじまり、CGの電脳空間でペットロボットを人型に進化させてバトルさせる対戦ゲーム「ライム」の描写もあれやこれやといろんな他作品を彷彿させます。
あえて90年代風のサイバーパンクノリの古臭い感じでやっているのかもしれませんが、初回から作画・演出ともに早くも息切れが見えてしまいました。さらに主人公・蒼葉が特殊能力に覚醒するなど、能力者バトル物の要素も加わって、よく言えば流行り設定の特盛りマシマシ丼、悪く言えば闇鍋ブチ込みのカオス状態。とはいうものの、OP・EDは最近のアニソンらしからぬオシャレ系テクノで、アニソン系DJにも使えそうな感じの良MIXで個人的にも好みな傾向。
今後BL要素がどの程度まで表現されるかわかりませんが、能力者・蒼葉をめぐって、碧島に存在する各チームのドロドロした愛憎渦巻く地獄絵図を描き切れるのかどうか? 門外漢ながらしばらく見守ってみたい感じです。
【こんな作品のファンにもオススメ】
『デジモンアドベンチャー』『ありす in Cyberland』
(文/出口ナオト)
愛憎渦巻く地獄絵図をどう描く? 流行り設定の特盛りマシマシ丼!『DRAMAtical Murder』【第一話レビュー】のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、2014年夏アニメ、DRAMAtical Murderの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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