『Q*bert』に『スペースインベーダー』…レトロゲームが映画業界から引っ張りだこ!?【ざっくりゲームニュース】

2014.07.22

――毎日発表されたゲーム関連情報の中から、注目のネタをまとめてピックアップ。ざっくりわかるゲームニュース!

ショートムービー版『PIXELS』(YouTube)より。

 ソニー・ピクチャーズは2015年5月15日公開予定(日本での公開などは不明)の映画『Pixels』に多数のレトロゲームキャラクターを登場させるため、複数のゲーム会社と契約したことを発表した。

 この映画は、捨てられたブラウン管テレビから飛び出したレトロゲームのキャラクターたちがニューヨークの街を攻撃するという、2010年に公開されたショートムービー『PIXELS』を元に作られた作品。インベーダーそっくりのエイリアンがレトロゲームの映像を受信し、それを地球人からの宣戦布告と誤解。これをきっかけに地球とエイリアンの戦争が始まってしまう、という内容のアクション・コメディ作品となる予定だ。

 今回映画に登場することが判明したのは、タイトー『スペースインベーダー』、任天堂の『ドンキーコング』やナムコ(現・バンダイナムコゲームス)『パックマン』『ギャラガ』『ディグダグ』など、日本でもおなじみのレトロゲームのキャラクターたちだ。その他、海外では今なお絶大な人気を誇るコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)の『Frogger』をはじめ、アタリからは『アステロイド』『ブレイクアウト』『CENTIPEDE』『MISSILE COMMAND』といったコンピュータゲーム黎明期を盛り上げた名作アーケードゲームたちが登場。さらにコロンビア・ピクチャーズ(現在はソニー傘下)からはディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にも出演していた『Q*bert』が参戦。そしてワーナー・ブラザースが版権を持っている『JOUST』『Defender』『Robotron』『Wizard of Wor』が今回の契約で映画への登場が決まった。

 ちなみにダチョウに乗って槍で戦う『JOUST』は任天堂の『バルーンファイト』の元になった名作アーケードゲーム。ワーナー・ブラザースは映画を作成する目的で、同ゲームの版権を押さえていたという。このように映画化を目的にさまざまなゲームの版権を取得しているワーナー・ブラザースだが、昨日には『スペースインベーダー』を長編映画化する権利を獲得したと報じられた。こちらの続報にも期待したい。

 ゲームキャラクターが登場する映画としては、先述した2012年公開のCGアニメーション映画『シュガー・ラッシュ』が記憶に新しい。しかし今回の『PIXELS』は実写映画。登場するキャラも8bitゲームのドットキャラクターということもあり、一風変わった新感覚の映像が期待できそうだ。

 なお、ショートムービー版『PIXELS』も、世界がドットで侵食されていくというスリリングかつ新感覚な映像になっているので、未見の読者はぜひ一度見てほしい。

 ゲームの映画というと、日本人にとって一番なじみ深いのは『ポケットモンスター』シリーズだろう。その劇場版最新作『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー』が今月19日に上映を開始した。幻のポケモン「ダークライ」がもらえる特別前売券の販売は終了してしまったが、前売り券がなくても映画館にニンテンドー3DSと『ポケモンX・Y』を持っていけば、映画の表題にもなっているポケモン「ディアンシー」をもらうことができる。

 さらに今回の劇場版では、ニンテンドーeショップで無料配信中のゲーム『とうぞくと1000びきのポケモン』の特別なステージも配布されている。このステージをクリアすると、『ポケモンX・Y』で使えるマスターボールを手に入れることができるので、『ポケットモンスター』ユーザーは映画を見に行く前にこちらのゲームもダウンロードしておこう。

■今回紹介したゲーム情報関連の公式サイトは以下より
・『PIXELS』
https://www.youtube.com/watch?v=ugV6cLgwomo
・『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー』
http://www.pokemon-movie.jp/
・『とうぞくと1000びきのポケモン』
http://www.pokemon.co.jp/ex/1000pokemon/

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