男の娘変身願望があるのか…？ネカマ設定が気になる『ソードアート・オンライン II』【第一話レビュー】

編集部

2014.07.14

――ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しい梅雨空と台風をスカッとアニメでぶっ飛ばせ！　7月より放映開始された2014夏の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ　闇夜の千本ノック」！　※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【5日（土）編】

■『ソードアート・オンライン II』
第1話「銃の世界」

『ソードアート・オンライン II』公式サイトより。

　KADOKAWA アスキー・メディアワークス電撃文庫刊行の川原礫『ソードアート・オンライン』シリーズを原作に、伊藤智彦監督とアニメ制作 A-1 Picturesによりアニメ化。

　キリトが《SAO》をクリアし、事件終結から1年が過ぎた。人気のVRMMO《ガンゲイル・オンライン(GGO)》内において奇怪な事件が多発する。《死銃(デス・ガン)》を名乗り漆黒の銃を持つ謎のアバターによって、プレイヤーが実際に殺害されるという事件が続けざまに起きていたのだ。アスナとデートするなど平穏な日々を過ごしていたキリトだったが、総務省《仮想課》の菊岡誠二郎から呼び出しを受け《死銃(デス・ガン)》事件の調査協力依頼を受ける。渋々依頼を受けたキリトは銃の掟が支配する鋼鉄世界《GGO》へとログインし、手がかりを求め世界を彷徨い始めるのだが……。

　MMORPG世界をモチーフにした大人気シリーズ『SAO』の続編。前作から2年近く経っての新章開始ですが、東京MXやBS11では直前まで第一期リマスター版を再放送していたので、違和感なく入り込めるのではないでしょうか。冒険の舞台となるゲームワールドが一期が「剣の世界」（ソードアート・オンライン）、二期は「銃の世界」（ガンゲイル・オンライン）という比較になっているのがポイント。

　新シリーズの初回ではありますが、前作の展開を踏まえて話が進むため新規視聴組はやや戸惑うかも？　と感じました。キリトが事件捜査の協力を受け、ゲーム内にログインするまでを描いて、実際に冒険を始めるのは2回目以降。言うなれば全体のプロローグといった印象の1話でした。しかしながら、皇居をデートするアスナとの会話中、今後の伏線のヒントとなるような『進入禁止エリア』へ関する話題が隠されていたり、終盤にガンゲイル世界でのパートナー的存在であるスナイパーの少女・シノンの登場と、十分に見応えある内容だったと思います。

　今回のキリトの新たなアバター姿が女性キャラであるあたり、ネカマのほうが捜査に有利と踏んだのか、本人に男の娘変身願望があるのか気になるところ。加えて銃使用がデフォルトのガンゲイル世界においてあえて剣装備にこだわり、ビームサーベル無双技を繰り出すプレイスタイルに真のこだわりゲーマー魂を感じさせました！

【こんな作品のファンにもオススメ】
『ログ・ホライズン』『アクセル・ワールド』

（文／出口ナオト）