調教してやる! トカッチと明の“攻め受け”論争が巻き起こった『トッキュウジャー』

 待ってました! ここのところライトと明に主役の座を奪われていましたが(異論は認める)、今回は待望のトカッチ回ですよ、奥様。それも仲間のことを考えるあまりドツボに入っていくという“いい人なんだけどヘタレ”なトカッチ全開のエピソード。前半の“仲良きことは美しきかな”な性善説丸出しな態度で迫るトカッチに、明が冷たい態度をとっていた時点で、ネットの某所では「トカッチ、飛んで火にいる夏の虫」「いやいや、ここからツンデレ明の誘い受け展開希望」などと、トカッチと明の攻守ならぬ攻め受けポジションに関する予想が大流行。そこに明が「暴れ馬だ……だが俺なら乗りこなせる……調教は必要だがな」なんて、あんまり爽やかな日曜朝に聞いたことのない台詞を発したものだから、もう大変。「ガチムチ、鬼畜きたーー」と、腐った女子の皆さんは、そりゃもう大騒ぎさ。

 実は、調教というのはビルドレッシャーを扱いやすく改造することでした。一匹狼の作業員ならではのD.I.Y魂が炸裂! ただ操作盤を引き剥がしたり、意味なく天井に穴を開けたり、傍目にはアナーキーでパンキッシュな破壊活動にしか見えませんでしたが、まあそれはそれ。

 そんなトカッチと明をよそに、フェンスシャドー(CV:志賀克也)の強襲によって、ライトたちが乗った烈車は、土の中に閉じ込められてしまいます。トカッチと明はなんとかそれを食い止めようとしましたが、クローズたちに囲まれ、多勢に無勢で退却を余儀なくされたのでした。戦いで負傷しながら、なおもライトたちを助けに行こうとするトカッチ。なぜ、そこまで無茶する、と疑問を投げかける明に、「明君にはわからないんだ、僕にとってみんなが如何に大切か!」と声を荒げるトカッチの脳裏には、転校生で寂しい思いをしていた自分に、初めてライトがかけてくれた言葉がよみがえります。

「なあなあ、転校生。焼肉どんだけ食ったことある?」

 ……さすがは肉食系ヒーローのライト。脱力感みなぎる挨拶ですが、確かにこれは一度聞いたら忘れないインパクト。(ちなみに、この台詞が出た後、某掲示板に「お前はいままで食べた焼肉の数を覚えているのか」との書きこみが殺到したのはいうまでもありません)

 そんなライトのバカなひと言をきっかけにみんなと仲間になった、あの町に五人で帰るという、トカッチのすべった後の場を盛り返そうとしている宮川大輔ばりの必死な形相に、さすがの明も心を打たれて、調教……じゃない改造途中のビルドレッシャーで救出に向かうことを決意したのでした。

 さてトカッチと明が乗り込んだビルドレッシャーですが、まだ未完成というだけあって、コクピットは荒削りというか不思議なたたずまい。中央に明が座る操縦席があるのは当然として、その左右には天井から意味不明な金属の持ち手や輪っかがいくつもぶらさがっています。出発進行の際、明に「5番」と言われて、トカッチが5番の輪っかを引っ張ったとき、調教改造だけにもしかしたらトカッチが吊り輪で逆さ吊りにされるではないか、と微かな期待……いえいえあらぬ心配をしてしまいました。どうやら明は、ビルドレッシャーを吊り輪で操作するシステムを作り上げているようです。『戦闘メカ ザブングル』の丸ハンドル以来のロボットの画期的操縦法に「ほう、こういうのもあるのか」と『孤独のグルメ』チックな感想を漏らすネット住民が多数出現。彼らは、烈車内の酸素が薄くなり、ライトたちが気を失い始めると、「父さん、酸素欠乏症にかかって」など『機動戦士ガンダム』のアムロの父、テム・レイネタを披露し、個人的にはむちゃくちゃツボに入りましたが、やはり視聴者層に若干の不安が……ついてきてるか、子どもたち?

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