東京国際ブックフェアで眞子さま初の名誉総裁 「ふなっしー」の出欠やクリエイターの憂鬱も内包したビッグサイト

1407_tibf1.jpg第21回東京国際ブックフェアの様子。

 7月2日から5日まで、東京ビッグサイトにて第21回東京国際ブックフェアが開催された。今回は前回まで秋篠宮さまがお務めになった名誉総裁を、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまが引き継がれたことでも話題となっている。初日のオープニングセレモニーでのテープカット後は、会場内をご視察なさっていた。

 このブックフェアのほか、4日までの日程で、第18回国際電子出版EXPO、第4回キャラクター&ブランド ライセンス展、第3回クリエイターEXPO東京、第2回コンテンツ制作・配信ソリューション展、第2回プロダクションEXPO東京との同時開催となっていた。2011年にキャラクター&ブランドライセンス展が加わって以降、さながらコンテンツ関連の一大イベントの体をなすようになっている。

 キャラクター&ブランド ライセンス展では、初日にライセンシング・オブ・ザ・イヤー2014の表彰式も行われ、やはり今回は「ふなっしー」がグランプリに輝いた。しかし「ふなっしー」はほかのゆるキャラとは異なり、唯一無二で替えが効かないため、やむなく欠席となっていた。今回の受賞発表はいつもより遅かったが、ギリギリまで出席交渉を粘っていたそうである。

 では、ふなっしーは当日どこにいたのかというと、パリのジャパン・エキスポである。この時期はアメリカでもアニメ・エキスポが行われており、日程が見事にカブっていた。アニメ関係者にとっては、ある意味三択の悩みになっている(ちなみに前回の同賞グランプリは「くまモン」で、“しっかり”出席していた)。

1407_tibf2.jpgライセンシング・オブ・ザ・イヤー2014の表彰式の様子。

 以下、ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2014の各受賞は、キャラクター・ライセンス賞に『進撃の巨人』、プロダクト・ライセンシー賞に「妖怪メダル」、プロモーション・ライセンシー賞に「アミュ ウルトラリニューアル」などとなった。なお「妖怪メダル」は、同時にニューフェイス賞を受賞したゲーム『妖怪ウォッチ』のアイテム、「アミュ ウルトラリニューアル」は、博多駅の商業施設・アミュプラザと『ウルトラマン』のコラボが注目を集めているキャンペーンである。

 一方、クリエイターEXPOは個人に焦点を当てたものだが、出展の内訳ではイラストレーターが圧倒的多数を占めている。こちらはこれまで秋に開催されていたクリエイティブ・マーケット東京(前:東京コンテンツマーケット)がなくなったためにその代替となることが期待されたものの、クリエイティブ・マーケット東京よりもスペースが狭い上に出展料が割高である。クリエイティブ・マーケット東京も東京国際アニメフェアに設けられていたクリエイターズワールドと同様に審査制ではあったが、無料で参加可能だっただけに躊躇しているクリエイターも少なからずいるようである。

 特にアニメなど映像制作のクリエイターたちがビジネス目的で参加しようと思うと、コンテンツ制作会社が中心であるプロダクションEXPO東京ではさらに出展料が高くなる。ここ数年でクリエイターらが気楽に参加できる貴重なイベントが消滅していっているのが残念でならない。
(取材・文/真狩祐志)

■東京国際ブックフェア
http://www.bookfair.jp/
■キャラクター&ブランドライセンス展
http://www.licensing-japan.jp/

【ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2014 アワード結果】
グランプリ 「ふなっしー」
キャラクター・ライセンス賞 『進撃の巨人』
ブランド・ライセンス賞 「瞬足」
プロダクト・ライセンシー賞 「妖怪メダル」
ライセンシング・エージェンシー賞 「アドベンチャー・タイム」
プロモーション・ライセンシー賞 「アミュ ウルトラリニューアル」
リテイル賞 「どんぐり共和国(香港)」
ニューフェイス賞 『妖怪ウォッチ』
選定委員特別賞 「ムーミン」「コップのフチ子」

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