【インタビュー】1年ぶりのフルアルバム『SECOND』をリリースするGeroが語る、アーティストの“現在”!

■エッジなサウンドがそろった収録曲

――ボカロPによる楽曲というと、ボーカロイド曲制作チーム・HoneyWorksが手掛けた「金曜日のおはよう」は最高にポップでキラキラな楽曲になっていますね。

Gero キラッキラでキュンキュンですよ! これは元々「めざましテレビ」で、HoneyWorksに取材に行った時に作ってもらった曲なんです。「ミドリgaマドグチ」のテーマソング的なものを、10秒~15秒で作ってくれといったら、冒頭の4行を作ってくれたんです。その時は「すげーいい! ありがとうございました! HoneyWorksの皆さんでした」ってコーナーは終わったんですけど、本当に僕が気に入ったので「是非ともフルを作っていただきたい」とお願いしてできた曲です。HoneyWorksは、(この曲で)女編、男編の2バージョンを作りたかったみたいなんです。だから男視点の歌詞を僕が歌って、HoneyWorksが女視点の歌詞のバージョンをボカロに歌他わせて、ニコニコ動画にアップすることになっています。ひとつの活動から生まれた幅を持つ曲なので、色々と感慨深いものがあります。

――一方、みきとPさんが作詞・作曲したミディアムチューンの「冷帯魚」。これは歌詞が胸に刺さるダークな楽曲です。

Gero これ、えぐられるでしょう(笑)。みきとPさんに、「失恋とかではない方向の、一番暗い、絶望的で詰んでいるような状況の曲を作ってくれ」ってお願いしたんです。歌詞の設定も自分の部屋に引きこもって前にも後ろにも動けない主人公を拒絶する家族、みたいな感じで嫌ですよね。

――こういうシチュエーションの曲をリアリティを持って歌えるのは、ネット発アーティストならではの強みかなと思いました。

Gero それはあるかもしれないですね。インターネットは負の感情がたまりやすいようで、カオスですからね(笑)。こういった感情もよく渦巻いていますから。「冷帯魚」を歌う時は、ブースのカーテンを閉めて真っ暗にして歌ってました。特に「足は折れちゃった 火傷も負いました それでも人は言うの「頑張れ」って」っていうフレーズは、本当に一番嫌な言葉だと思います。誰しも「何を頑張れって言うねん。何がわかんねん」って状況が、たまにあるじゃないですか。そういうところを上手に書き出してくれました。

SECOND(通常盤)

SECOND(通常盤)

豪華クリエイター参加でも話題。

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