“ガラパゴス”上等!? 『All You Need Is Kill』原作者が語った日本コンテンツの強み

1407_newszero.jpgAll You Need Is Kill(集英社)。

 7月4日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ)のコーナー「ZERO CULTURE」に、現在公開中のハリウッド映画『All You Need Is Kill』(映画原題は『Edge of Tomorrow』)の原作者・桜坂洋が登場し、インタビューに応えた。桜坂はアニメ化もされた『よくわかる現代魔法』シリーズ、コミカライズされた『さいたまチェーンソー少女』の著者としても知られている。

 今回、映画化された原作『All You Need Is Kill』は2004年に発売され、13の国と地域で翻訳されているSF小説。近未来を舞台に、謎の侵略者“ギタイ”と戦う主人公が命を落とすとループし、そのたびに強くなっていくという設定だ。

 桜坂によると、映画化のオファーは2009年にあったというが、本人は今でも「あんまり現実感がない。壮大なドッキリみたい」だとか。

 撮影は2012年にスタート。桜坂は撮影スタジオへ見学に行った際のことに触れ、イギリスの撮影スタジオでは、ヒースロー空港そのものが再現されていたことに驚いたという。

 桜坂は、日本の作品が世界に通用するためには「ギリギリ削られたところが、日本のコンテンツの鍵になると思う」と語っており、これは映像化の際にカットされた文章にしづらい機微や行間的な描写を指していることと考えられる。本作について、主演のトム・クルーズは「自分を向上させるために、何度も何度も戦いを繰り返していく。“一心に打ち込む”そういう日本人の姿は誰でもできることではありません。心が揺さぶられます」と語った。

 桜坂曰く「向こうから見てエキゾチックな感覚、僕らにとっては普通なんですけど、こっちはこっちで武器(日本人の感覚)は捨てないっていうのが重要」だとか。いまや世界規模となった日本のマンガ、アニメ、ノベルスのコンテンツ産業。“ガラパゴス”と揶揄されることもあるが、それも悪いことばかりではなさそうだ。

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

映画はだいぶハリウッドナイズされてます。

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