Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第13回【後編】

“面白い”と言いづらかった『はだしのゲン』の第二部は、主人公たちの成長が凄まじくてやっぱり面白い!

――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!

140705_rum_02.jpg(イラスト/村田らむ)

 というワケで、今回は『はだしのゲン』の後編、第二部をレビューしていきたい(前編はコチラ)。

 前編でも触れたが、『はだしのゲン』は、もともと「週刊少年ジャンプ」に連載されていたマンガだった。連載が始まった1973年の25号を見てみると、

『荒野の少年イサム』
『マジンガーZ』
『トイレット博士』
『アストロ球団』
『侍ジャイアンツ』
『ど根性ガエル』

と、今でも名前が残っている作品が多数連載している。

 連載は1974年の39号で終わっているから、1年と少しの比較的短い連載だった。『はだしのゲン』では、この「ジャンプ」で連載していた前半部分が、第一部とされている。

 しかし、“麦のように強く生きる”のが信念のマンガはそう簡単に終わらず、

・「市民」
・「文化評論」(日本共産党系の論壇誌)
・「教育評論」(日教組の機関紙)

と、左よりの雑誌に連載を続けていった。

「ジャンプ」の連載では、原爆投下直後に産まれたゲンの妹友子が亡くなったところで話は終わる。ここで、一応は最終回になっているのだが、ゲンの弟である進次に生き写しだった隆太は、廃棄されていた拳銃でヤクザ2人を殺し、そのまま姿を消していた。

 僕は第一部までしか読んでいなかったので、ここからどうなったのかをまったく知らなかった。

 原爆投下から2年が経ち、ゲンは小学4年生になっている。しかし、そもそも第一部のゲンが大人びすぎていた。それよりもっと大人になった第二部のゲンは中学校くらいに見える。第一部の最後に、ゲンの髪の毛は生えてきたので、ショートヘアである。

はだしのゲン 2

はだしのゲン 2

知らない(覚えてない)シーンも盛りだくさん

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