『ゲゲゲの鬼太郎』『名探偵コナン』に『Free!』は続くか? 遠そうで意外と近い鳥取県

1407_tottori.jpg鳥取県の岩美町観光協会Free!を観て岩美町に泊まろう!ページより。

 今が旬の岩ガキやトビウオを食べてもらいたい。浦富・牧谷エリアで6月29日に開かれた「イワトビ祭り~岩ガキ&トビウオのグルメラリー~」は、そんな町の思いに応えた人々で賑わった。

 その町の名は、岩美町。鳥取県の東部に位置する海沿いの町は、昨年よりアニメの町としても意識されるようになった。

「俺はフリーしか泳がない」

 登場キャラクター・七瀬遙が言い放つ、そのセリフが印象的なアニメ『Free!』で、舞台となる岩美町はにわかに脚光を浴びたのだ。そして今年は、7月2日から第2期として『Free! -Eternal Summer-』が始まる。

 もとより鳥取県は、境港市の水木しげる記念館(『ゲゲゲの鬼太郎』)や東伯郡北栄町の青山剛昌ふるさと館(『名探偵コナン』)など、県の出身者に恵まれてアニメやマンガに縁がある。そうした山陰の東の県に、このところ新たに作品が加わり、活気づいてきている。昨年は『Free!』のほかにも『琴浦さん』のアニメ放送があった。同作は主人公の琴浦春香の名字を同県東伯郡琴浦町にちなんだことから、地元との交流も生まれている。

 作品以外でも話題が生じている。最近でも6月26日に「ねんどろいど」などで知られるフィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが、同県倉吉市に生産工場を構えることを発表した。同社によると、中国での生産依存から切り替える目的があるそうだ。長期的な視野に立脚した場合の人件費の高騰、為替変動、人材確保の困難といったさまざまなリスクを鑑み、国内工場での新技術導入による製造技術革新を図る地として選んだ。

 一方、イベントでは2011年からの「米子映画事変」がある。今年は10月31日から開催の当イベントは、ガイナックスの赤井孝美さんが同県米子市出身であることもあって3年前にスタートした。ガイナックスの社名は方言の「がいな」(大きい)にちなんだものであることもよく知られており、特撮の自主映画『ネギマン』を撮影・公開するなど、地元に根ざしたイベントになっている。翌12年には、同じく市内に公式ショップのゼネプロアルファーを開店した。店名はもちろん、大阪にあったDAICON FILMやガイナックスの起源につながるゼネラルプロダクツから採られている。

 また12年は、国際まんが博が開催されて注目を集めた。まんが王国とっとりを掲げて実に10億円という類を見ないケタ外れの経費で大々的なPRを行い、さまざまなイベントを行ったことも記憶に新しい。

 昨年は平井伸治県知事の「スタバはないけど、日本一のスナバはある」という発言もあった。西隣の島根県にスターバックスコーヒーが進出し、国内で唯一店舗のない県となったことの所感としてだった。そんな鳥取県には遠方から訪れにくいようなイメージもあるが、米子鬼太郎空港は大手より割安のスカイマークエアラインズで札幌、茨城、成田、羽田、神戸、那覇の各空港と結ばれている。臆せずに聖地巡礼へと旅立ってみたいものだ。
(文/真狩祐志)

米子映画事変 ネギマン ぬいぐるみストラップ(ヨナゴフィルム)

米子映画事変 ネギマン ぬいぐるみストラップ(ヨナゴフィルム)

まさに”飛ぶ鳥を落とす勢い”ってことで、どうでしょう?

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