コドモとアイドル~趣味は娘とのアイドル鑑賞です~ 第3回

オタクは自分が父親になる事に不安を抱えている! そんな気持ちを代弁するトークショーに人が集まらないワケ

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 もうゲストの皆さんの人気はわかってるので、自分のプロデュースに何かしらミスがあったのはもう重々承知。それにしても何が合わなかったのか? まずひとつあるのは、独身男性からすると「育児」そして「子供ができてからの生活」というのは「できるだけ聞きたくない話題である」ということを、自分が完全に忘れていた、ということですね。

 周りでも『ママはテンパリスト』(東村アキコ)や『まんが親』(吉田戦車)といった育児マンガ読んでる独身男性は多いし、たとえ子供はいなくてもイベントに来るんじゃないか……と思っていたけど、イベントまで行くかというと、話はまた別。漫画の場合は「育児マンガとして読む」というだけでなく「エッセイとして読む」部分も多かったりしますからね。

 育児話に絡めて業界裏話も当然出てくるので、エッセイ的部分しか興味ない人も来たら楽しめた内容だったとは思います。ただ、考えてみると、自分が独身だったら行ってたか? と聞かれたら……まあ行かないよなあ。自分も子育て的なことを考えるようになったのは、子供が生まれてからくらいで、それまでは「むしろ逃げておきたい話題」だった。海のものとも山のものともつかない自分の子供の、しかもどえらく責任重大な未来を考えるより、「アイドルフェスのタイムテーブル見ながらどの順番で回るか」とか「G1クライマックスの優勝者とその後のIWGPの展開」とか想像してたほうが楽しいですもん、そりゃ。

 あと、女性ファンも少なかったのもちょっと予想外でした。けっこう女性人気の高いゲストも多かったし、普段のイベントでは出ないようなプライベート話とか聞きたいもんじゃないのかなあ? そう思ってたところに、知人の女性からこう言われました。「大坪さんが呼んだレスラーとか漫画家とか、女性ファンから見たら“アイドル”なのよ。たとえ既婚者だと知っていても。だから、自分から見てライバルである奥さんの話とか、その間に生まれた子供の話とか聞きたくないもんなんじゃないかなあ」。ちなみに同会場でイクメンイベントは前にもやったことがあり、それは「パパ芸人」イベントだったそう。その時も女性人気の高い芸人が集まったわりには客は少なかったとか。なるほどー、そういう見方もあるんだなあ。

 とりあえずイベントは、「あの人出したいよねー」「この人からOKもらってんだけどなー」と思いつつ休止してる状態。アピールする場さえ変われば、いっぱい人来ると思うんだけどなあ……。興味あるスポンサー様、ご一報ください! 

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●大坪ケムタ
1972年、佐賀県生まれ。主に18禁系からプロレス・芸能・旅行など幅広いジャンルを手がける尻の軽いフリーライター。近年ではアイドル記事やパンフレット制作なども手がける。
ブログ<http://otb.hatenablog.jp/

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