主人公全員がボケてボケてボケ倒す！ 微百合イチャイチャ模様が最高だった『ソウルイーターノット!』

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ーーこの連載は、30代後半から萌えアニメにはまったアラフォー（44）ライターが、萌えアニメについて気持ち悪く語り倒す誰得コンテンツです。分析・評論的なことは一切書きません！

（イラスト／安田三号）

　お久しぶりです。ずいぶん間が開いてしまいましたが、あいかわらず毎日萌えアニメばかり見ております。

　さて、4月期アニメも次々に最終回を迎える時期、今期も素晴らしい萌えアニメがたくさんありました。太眉をｐｒｐｒしたい『棺姫のチャイカ』（TOKYO MXほか）、ドラゴンには乳首がないことが判明した『星刻の竜騎士』（AT-Xほか）、兎角さんのポンコツぷりを堪能した『悪魔のリドル』（毎日放送ほか）、そして花澤さんの男の娘キャラに萌え死んだ『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』（フジテレビほか）と『彼女がフラグをおられたら』（TOKYO MXほか）。

　そんな力作揃いの中でも今期一番萌えさせてもらったのが今回紹介する『ソウルイーターノット!』（テレビ東京ほか）です。

　この作品は、2008年にアニメ化もされた大久保篤原作『ソウルイーター』の外伝（スピンオフ）的作品です。『とある魔術の禁書目録』にとっての『とある科学の超電磁砲』、『To LOVEる -とらぶる-』にとっての『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』のようなものでしょうか。

　『ソウルイーター』と世界観を共有し、本作に登場するキャラも出てきますが、本編を見ていない僕でもまったく問題なく楽しむことができました。『超電磁砲』や『ダークネス』もそうだったのですが、これは結構重要な事だと思います。

　本編のストーリーは、死神武器職人専門学校（通称：死武専）という「武器」と「職人」を育成する学校を舞台に、「魔女」との戦いを描くわりとシリアスなバトルものっぽいですが、こちらのほうは新入生3人の女子寮生活を中心にしているので、たまにシリアス展開もあるものの、基本ほのぼの展開となっており、安心してブヒブヒ萌えることができました。

『とある科学の超電磁砲』が＜殺伐7、ほのぼの3＞とすれば、『ソウルイーターノット!』は＜殺伐2、ほのぼの8＞といった感じですね。

　というわけで、この作品の萌えポイントですが、やはり主役の3人でしょう。

　主人公の春鳥つぐみ（CV:千菅春香） は、黒髪ツインテールの熱血貧乳っ娘。本来は「鎌槍」に変身できる「武器」なんですが、肝心の「刃」がついていないポンコツっぷりがかわいいです。

　つぐみのルームメイトその1、多々音めめ（CV:悠木碧）は大好物のポッチャリショート。なんでも忘れちゃうんだけど、最近はやりの魔法を使う代償みたいな設定はないようです。

　ルームメイトその3のアーニャ・ヘプバーン（CV:早見沙織）は、お城で育った正真正銘の世間知らずお姫様。「庶民はこのようなものを食すのですね」みたいな高貴ボケがたまらなくかわいいです。

　普通3人組となるとひとりはツッコミに回るのが普通ですが、ボケしかいないというのがこの作品の特殊なところ。とにかく全員がボケてボケてボケ倒します。

　例えば3人の中では比較的しっかりしているつぐみですが、彼女が毎回のように使う決めゼリフが「ガガントス！」、驚いた時の擬音的なもののようですが、普通の人が発声したら寒くて凍りつくだろうに、つぐみちゃんが言うとニヤニヤしちゃうんですよね。

　めめちゃんは、夢遊病で事件を起こしちゃうくらい寝ぼけ癖が激しいのですが、寝起きにつぐみに抱きついて服を脱がせて顔を真赤にしたアーニャさんに「なにをやってるのですか！」と怒られるところが本当にかわいい。あと、脱ぎ癖があるのもたまりませんな。

　でも一番凶暴なのはアーニャさん。高貴な出なので一般常識があまりない癖に知ったかぶりをするという定番のパターンなのですが、それがバレてプーと膨れるところが本当にやばいです。『魔法科高校の劣等生』の深雪といい、お嬢様系ヒロインを演じさせた時の早見沙織さんは無敵すぎます。

　この3人は、お互い話す時に敬語だというのもポイントですね。そんなの現実世界にはありえないファンタジーなんですが、二次元だからこそ成立するこの3人の微百合イチャイチャ模様を、誰かに感情移入するとかではなく、神目線でニヤニヤと鑑賞することこそがこの作品の楽しみかただと思うのです。

　原作のストックが尽きかけているようですが、これはぜひ、2期をお願いしたいですね。

●田口こくまろ
1969年生まれ。ネット・雑誌で主に海外旅行、音楽、アニメ、グルメ、エロなど雑多な記事を手がけるサブカルライター。アダルトライター安田理央と共著で『45歳からのアニメ入門』をkindleで配信。田口和裕名義でITライターもやってます。
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