「新撰組」聖地巡礼ツアー【東京編】

『ちるらん』『アサギロ 』も人気連載中!新撰組に思いを馳せる聖地巡礼ツアーのススメ

 京都での治安維持に活躍した武装集団、「新選組」が創設されたのは、江戸末期の西暦1863年(文久3年)である。そして解散したのは西暦1869年(明治2年)。その活動期間は6年足らずと、とても短い。しかしそれにも関わらず、新選組は現在まで、絶大な人気を誇っている。

 そんな新選組も、戦前の大衆小説として知られる『鞍馬天狗』や「新国劇」の代表的な戯曲のひとつ『月形半平太』、またドラマも人気となった小説『怪傑黒頭巾』などでは悪役として登場することが多かった。ところが、司馬遼太郎が新選組副長・土方歳三を主役に『燃えよ剣』(1962年)、『新選組血風録』(1964年)を発表し共に人気を博して以来、新選組自体が物語のテーマとして描かれることが増え、映画、テレビ、漫画と様々なジャンルで作品化されいくのである。

 現在では、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』がアニメ化、舞台化されるなど高い人気を得ているし、漫画では小学館漫画賞受賞を受賞した渡『風光る』をはじめ、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』『アサギロ 〜浅葱狼〜』など、いずれも人気作として連載中だ。

 新選組が活動した150年前というと、当然古い話だが、戦国時代や三国志時代などに比べればずっと手の届く時代である。まだ残されている史跡も多い。新選組のファンならば、ぜひ一度は見ておきたい。

 今回は、前編で東京の、後編で京都の、それぞれ1日で回れる新選組スポットを紹介しよう。休みの日にでもグルっと観光してみてはいかがだろうか?

140720_rum01.JPG近藤勇生家と近藤道場撥雲館

 西武鉄道多摩川線の多磨駅から、徒歩10分の場所に、新撰組局長近藤勇の生家跡がある。今は家屋はなく、井戸と、近藤神社の祠だけが残されている。

 生家の前には、近藤勇が流派一門の宗家を継いだ天然理心流の、近藤道場撥雲館が建っている。この道場は、近藤勇の娘瓊子と結婚て、天然理心流を継いだ近藤勇五郎が建てたもの。現在でも、天然理心流の道場として使用されている。

140720_rum02_1.JPG龍源寺・近藤勇墓地
140720_rum02_2.JPG近藤勇像

 近藤勇の生家から、歩いてすぐの場所にある曹洞宗大沢山龍源寺。ここには近藤勇の墓があり、今でも多くの花が飾られている。

 近藤勇は、満33歳で板橋刑場で斬首。三条河原でさらし首にされた。このお寺には90歳のおばあちゃんがいて、運がよければ話を聞くことができる。近藤勇の木刀を持ってNHKに出た話や、エノケンをはじめ歴代の俳優がお参りに来た話などを聞かせていただいた。

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