“あのキャラ”を合体させる遊びがSNSで流行!汎用性の高さを見せつける現代のガンプラ

1406_neogiong1.jpgツイッターでの「ネオジオング」の画像検索結果の一部。

 この6月に入り、Twitterを中心としたSNS界隈でガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)の魔改造ネタが活気づいている。今月初頭に発売されたガンプラ「BB戦士 ネオ・ジオング」と、さまざまなフィギュアなどを合体させようという動きだ。

 人気OVA『機動戦士ガンダムUC』に登場したラスボス機体「ネオ・ジオング」はガンダムの5倍以上という全高を誇る巨大モビルアーマーで、コアとなるモビルスーツ(シナンジュ)が分離可能な設計になっている。その特徴はSD体型にデフォルメされた「BB戦士」でも変わらず、“シナンジュを取り出したスペースに別の何かをぶちこむ”だけのお手軽コンセプトと汎用性の高さが人気だ。アニメの美少女キャラを筆頭に、同じガンダムシリーズのモビルスーツ、果ては文房具やフライドポテトを詰め込む猛者まで現れ、カオスに満ちている。

 このような“ガンプラを素体にしたネタ画像投稿”の流行は今までにも何度かあった。近年で有名なのは『機動戦士ガンダムAGE』の主役モビルスーツと、『魔法少女まどか☆マギカ』(共に2011年放送開始)のヒロインたちを合体させる、一連の「まどかタイタス」ムーブメントだ。

1406_neogiong2.jpgGoogleでの「まどかタイタス」の画像検索結果の一部。

 ガンダムAGEの第1期で主役機を務めた「ガンダムAGE-1」は手足を換装することができ、マッシブなパワー形態が「AGE-1 タイタス」。このプラモの手足を鹿目まどかフィギュアに移植することで、魔法少女(物理)な「まどかタイタス」が完成。キュートな胴体部分にごつい四肢をつけた姿は、そのアンバランスさが強烈なインパクトを醸し出しており、またたく間にネット上で流行。『まどか☆マギカ』の他ヒロインたちもネタ要員に駆り出され、AGE-1の換装形態である「スパロー」と暁美ほむらが合体した「ほむらスパロー」、初代ガンダムに登場する「ジュアッグ」と巴マミを合体した「マミジュアッグ」など個性的なラインナップが揃った。

 おもしろいのは改造投稿ユーザーから見えた“妙なこだわり”である。たとえば暁美ほむらは『機動武闘伝Gガンダム』に登場する「マスターガンダム」と、また巴マミは『機動戦士ガンダム0083』に登場する「ガンダム試作2号機」とも合体させられたりしたのだが、

・まどか → タイタス → 本気を出せば超火力
・ほむら → スパロー/マスター → 戦闘巧者
・マミさん → ジュアッグ/試作2号機 → 太い

 ……など、素体となるモビルスーツの特徴が魔法少女たちのキャラクター性と巧みにマッチングされていた。ただのネタ投稿だとしても『まどマギ』へのリスペクトを忘れないユーザーたちの作品愛を再確認できるムーブメントだった。

 こうしたプラモ改造のネタ投稿に、なぜガンプラが素体として頻繁に採用されるのだろうか。そう考えた時、ガンプラがもはや単なる商品カテゴリという枠を超えて“インフラ化”しているのではないか?という仮説が浮かぶ。

“あのキャラ”を合体させる遊びがSNSで流行!汎用性の高さを見せつける現代のガンプラのページです。おたぽるは、おもちゃホビーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!