仙台に巨大アニメ施設がオープン予定! 期待の声が集まる中、交通の便などに不安の声も

20140627_warasco.jpgWARASCO基本設計担当「創コンサルティング」HPより。

 宮城県仙台市にアニメやマンガの世界を体験できる大型複合施設「WARASCO(わらすこ)」が2016年にオープンすることが発表され、話題になっている。6月25日に仙台市で行われた記者会見で明らかになったもので、3.5ヘクタールの土地に3棟の施設を建設し、原画展示やグッズ販売を行い、またキャラクターをモチーフにした乗り物や、大画面を使用した体感ゲームなどのアトラクションを設ける予定とのこと。約100億円の事業費があてられ、年間70億円の売り上げを目標としている。実現したら夢のような施設になるかもしれないこの計画。Twitterなどでは「超気になる」「行きたい!」といった期待の声が集まったが、一方では“ある理由”でこの計画に対して不安の声が上がっている。

“ある理由”とはWARASCOの「立地の悪さ」だ。仙台市太白区茂庭にあるWARASCOの建設予定地だが、交通の便がかなり悪い。車では東北自動車道の仙台南ICを降りて数分で到着する位置にあるのだが、周りに鉄道がなく、最寄りでも約10キロ離れたところにやっと東北本線の長町駅と仙山線の陸前落合駅がある状態。ネットでも「建設予定地が田舎すぎて笑った」といわれるほどで、遠方からの来場者はかなり骨が折れそうだ。

 そんな“僻地”でも、魅力あるものがあれば行ってしまうのがオタクの性かもしれないが、現時点では『ポケットモンスター』や『北斗の拳』、『新世紀エヴァンゲリオン』などのキャラクター使用を想定しているとのこと。「一般受けを狙ったのかもしれないが逆に微妙」といった声が上がるように、ネットの反応はあまり良くない。正式に使用するキャラクターは来年の春に発表するとのこと。

 また、このように地方に作られたアニメの施設はすでにあるが、苦戦を強いられているものもしばしば見られる。新潟市出身のマンガ家やアニメクリエーターが多くいることから、昨年の2月に開設した「新潟市マンガの家」と、同年5月にオープンした「市マンガ・アニメ情報館」では、当初同年12月末までに14万人の来場を見込んでいたが、11月末の時点で約5万5000人という結果になったと報じられている。閉館時間が18時と早いことや、場所が分かりにくいこと、また財源不足のために魅力のある展示を続けられないといったことが原因とされている。

 基本設計を担当している「創コンサルティング」の佐々木茂社長は今回の記者会見で「子どもたちが笑顔になるテーマパークを目指すともに、地域活性化にも繋げていきたい」と話し、東日本大震災の復興にも繋げられたらと語っている。また、WARASCO開設準備室は東芝テック、バリューデザイン、大日本印刷という大企業が参加しており、今年度までに施設の設立法人を設立させるとのこと。今はまだ交通の便の悪さなどが懸念されるが、成功すればかなり面白くなりそうな事業。今後の続報に期待したい。

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