『ラピュタ』『時かけ』の美術監督による貴重なトーク！ 「山本二三展」が福岡アジア美術館で開催

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ギャラリートークに登場した山本二三さん。

　そして現在制作中の『希望の木』については、ちょうど松林を津波が襲ってきたところの絵コンテを描いているという話などがなされた。この『希望の木』は、山本さんが新井満さんの同名詩集に共感して自主企画しているアニメ映画である。テーマソング「いのちのバトン」の作詞作曲は新井さんが手がけており、このほど山本さんの絵を使ったミュージックビデオが公開された。

　山本さんは最後に会場全体の見どころとして、撮影では映さない絵の端の「バレ」の部分など、普通なら見られないところにも注目してみてほしいと話した。「山本二三展」の福岡アジア美術館での開催日程は7月6日までである。次回は8月4日より静岡市美術館にて開催される。

　このほか福岡で行われているアニメに関する展示では、福岡市博物館における「サザエさん展 長谷川町子とその時代」がある。こちらは全国を巡回中の「ありがとう45周年！ みんなのサザエさん展」とは異なり、どちらかというと長谷川さん自身にスポットを当てている。佐賀生まれ、福岡育ちという地元ならではの企画になっている。「山本二三展」の開催場所でもある福岡アジア美術館では、福岡トリエンナーレの開催も迫っている。今後も活気を感じさせる福岡の展覧会にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
（取材・文／真狩祐志）

■「山本二三展」福岡アジア美術館
http://n-yamamoto-fukuoka.com/

 
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