『弱虫ペダル』の作者に掟破りの“腐女子”についての質問!? ラジオで制作秘話が明かされる

2014.06.17

 今、腐女子に爆発的人気を誇る『弱虫ペダル』(秋田書店)。今年2月~4月にナムコ・ナンジャタウンで開催された「弱虫ペダル in ナンジャタウン」は初日が大雪だったのにも関わらず300人ものファンが殺到したことでも話題になった。また、現在渋谷パルコとnamco梅田店で開催されている「弱虫ペダル in ナンジャタウン サテライト」にも連日ファンがつめかけ、関連グッズは即売り切れるという状態だ。

 そんな『弱虫ペダル』(以下弱ペダ)を、お笑い芸人で俳優の石井正則とNPO自転車活用推進研究会理事の疋田智がパーソナリティを務めるTBS系ラジオ『自転車協会presentsミラクル・サイクル・ライフ』が取り上げ、3週連続で『弱虫ペダル』特集を放送している。

 第1回の6月8日放送分では、『弱ペダ』が女性、とくに腐女子に大人気だと紹介。ゲストにコスプレタレントの綾川ゆんまおが、ラジオ番組にも関わらず主要キャラクターの鳴子章吉のコスプレをして登場し、なぜ『弱ペダ』が腐女子にウケているのかを解説した。疋田は腐女子がスポ根作品で萌えているイメージがないというと、綾川は「スポ根であればあるほど萌えます!」と熱弁。また、『弱ペダ』に影響されてロードレーサーに乗る人が増えているという話題には、綾川自身も鳴子章吉と同じロードレーサーのピナレロに乗っていると明かした。また、放送では腐女子の聖地・池袋にある自転車販売店の「Y’s Road」も取り上げられた。

 また、第2回目の15日放送のゲストには『弱ペダ』作者の渡辺航が総北高校のチームジャージを着て登場し、作品のさまざまな裏話を語った。作品が生まれたきっかけを聞かれると、打ち合わせの時に、渡辺が自転車にハマっていることを知った編集者が自転車をテーマにした作品をやろうと言ったことがきっかけだったと答え、また最初『弱ペダ』は女の子目線のストーリーだったが、編集長に「少年誌なんだから男の子目線でやろうよ!」と言われ今の形になったと明かした。また、主人公の小野田坂道がなぜオタクなのかという問いには、オタクがいろんなもの集めていて、いろんなことを知っていることがすごいなと思い、そういう人を取り上げたら面白いかなと思ったことからだという。また、小野田坂道に友達がいないという点は「自分が入っている」と語った。

 そして、ここでも『弱ペダ』が腐女子に大人気だということが話題に。作者に“腐”について聞くという掟破りの質問に対し、渡辺は担当編集から「女性に人気はありますよ~」とはよく聞いていたと答えた。また、番組中に池袋の「Y’s Road」にいた『弱ペダ』腐女子たちのコメントが流れ、腐女子たちの熱い『弱ペダ』愛が語られた。中には「私、荒北(ライバル校箱根学園のキャラクター)が好きなんですけど…ブスかわいいっていうか~」といった“ガチ腐女子”の声も上がっていたが、その声を聞いた渡辺は「熱いですねみなさん」と受け止めていた。

 そのほかには、『弱ペダ』のキャラクターのモデルは実はいないことや、12巻のインターハイ1日目の山岳ステージで東堂尽八と巻島裕介の決着がつく回がちょうど100話なのは本当に偶然だという『弱ペダ』ファンにはたまらない秘話も明かしていた。また、ラジオのジングル(CMなど、番組の切り替わりの時に流れる音声)をアニメの小野田坂道の声を演じている声優の山下大輝が務めるなど、これまた『弱ペダ』ファンなら必聴の30分だった。来週の22日の放送回も引き続き、渡辺航を迎えてトークを繰り広げる予定なのでファンはチェックしよう。また、聞き逃したというファンは公式サイトのPodcastで過去の放送を聞けるのでおさらいしておこう。

■『自転車協会presentsミラクル・サイクル・ライフ』
公式サイト/http://www.tbs.co.jp/radio/cycle-r/

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