「AKB48のことを言えないくらい」 水樹奈々の「ポテチ騒動」はAKB商法よりひどかった!?

2014.06.13

 すでにYahoo!ニュースなどにも取り上げられ、話題になっている声優・水樹奈々の“ポテチ騒動”。その発端となったのは、カルビーの「ポテリッチ」と水樹奈々がコラボしたキャンペーンで、対象商品を購入して応募すると、8月3日に行われる水樹奈々のライブチケットと“バックステージ招待”が10名に当選するというものだった。それを目当てに商品を1000点購入し、応募券を抜いた商品を不法投棄した男が逮捕された。

 水樹奈々は6月10日にオフィシャルサイトのブログでこの事件に対し、ごみ拾いのボランティア「まるごみ」プロジェクトに参加している身としては、悲しい事件だったとコメント。また「今後このようなことが2度と起こらないことを心から願っています」と綴った。

 このキャンペーンで、ライブチケットとバックステージ招待の抽選に応募するには対象商品を9点購入しなければならない。逮捕された男は商品を1000点購入していたので、およそ111口応募したと推測される。また、廃棄した商品の金額は30万円相当だと報道された。ファンの間では「ライブチケットだけならまだしも、水樹奈々に直接会える“バックステージ招待”をつけたことで、このようなことが起きてしまったんだろう」ともいわれている。また、AKB48のような「会えるアイドル」とは違い、声優は直接会える機会が比較的少ないことから、熱狂的ファンなら水樹奈々に直接会える“バックステージ招待”の権利は、のどから手が出るほど欲しかったのだろうという声も上がっている。

 オマケだけを抜いてお菓子を捨てる子どもが続出した「仮面ライダースナック」(1971~1973年)や、「ビックリマンチョコ」(1987年ごろ)の騒動を思い起こさせる今回の“ポテチ騒動”。また、販売促進のために「握手券」などを付け、CDを大量購入させる“AKB商法”や、最近ではアニメや声優界隈でもDVDやCDを購入してイベントに応募できるという“円盤商法”が通例になりつつある。だが、今回の“ポテチ騒動”は「AKB48のことを言えないくらいひどい」といった声や「このようなことをしたカルビー側が悪い」といった声が多く上がった。

 水樹奈々は声優といえど、ファンクラブ会員が5万人を突破したといわれるほどの超人気声優。その人気は、ファンクラブ会員でもライブチケットが入手できないといわれるほどだ。カルビーは“水樹奈々効果”を狙って、今回のキャンペーンを実施したと思うのだが、結果として逮捕者を出してしまうこととなった。このような商法はそろそろ考え直す時がやってきているのではないのだろうか。

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