因縁の地・幕張メッセへついに帰還！ 「コミケットスペシャル6」の特設サイトがオープン

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「コミケットスペシャル6 ～ OTAKU SUMMIT 2015」特設サイトより。

　5年に一度（3回目より）、春に開催されるコミケットスペシャル。その第6回となる「コミケットスペシャル6 ～ OTAKU SUMMIT 2015」の特設サイトが、6月9日にオープンした。

　過去6回開催されたコミケットスペシャルは、通常のコミックマーケット（以下、コミケ）ではできないことを試してみるというのが重要なコンセプト。過去には、沖縄での開催、24時間耐久での開催、水戸での開催などが行われてきた。

　そして、今回はかつてコミケを追放した因縁の地・幕張メッセへの帰還というインパクトをすでに多くの人々に与えている。そして、今回の開催は、もうひとつ大きな意義を持つ。コミックマーケット準備会は公式には認めていないが、2020年の東京オリンピック前後には東京ビッグサイトが使えないこともあり、幕張メッセが夏冬のコミケの会場となる可能性が非常に高い。

　そのため、今回のコミケットスペシャルは、東京オリンピックに向けたシミュレーションという意味も持っているのである。導線やスタッフの配置など、さまざまな面が将来に生かされることになるだろう。

　いわば事前の下見は、準備会スタッフだけでなく参加者にとっても重要だ。東京ビッグサイトは、移転当初の時期はともかくとして、ゆりかもめ、りんかい線の開通でアクセスが至便な会場となっていた。ところが、幕張メッセへのアクセスはかなり厳しい。手段の少なさもさることながら、最も利用されるであろう京葉線への不安もある。2012年に開催されたアニメコンテンツエキスポでは、初日に京葉線が強風のために運転を見合わせるという大トラブルが発生。多くの来場者が、総武線の幕張本郷駅からバスという迂回を余儀なくされた。もしもコミケで、このような事態が発生すれば、相当の阿鼻叫喚の図となるだろう。

　やはり、幕張メッセでのコミケ開催の際、理想的なのは周辺のホテルへの宿泊だ。しかし、周辺のホテルは結構な“よいお値段”。少しでも快適に目当ての本を手に入れるために、この支出は……ちょっと悩ましいところではあるだろう。しかし、せっかくの5年に一度の祭典。頑張って予算を捻出し、ホテルニューオータニ幕張をリザーブして、思う存分本を買うなり、コスプレイヤーと戯れてみるなり、楽しんでみてはいかがだろうか。
（文／昼間たかし）

■「コミケットスペシャル6 ～ OTAKU SUMMIT 2015」特設サイト
http://cmksp.jp/cs6/