必殺技から架空の兵器まで…マンガ・アニメ・ゲームの“原作再現”が映すファンたちの姿

1406_saigen.jpg「立体機動装置」など、『進撃の巨人』は“原作再現”でも人気を博している。(画像は進撃の巨人公式サイトより。)

 先ごろ、ネット上で話題になった人気サッカーマンガ『キャプテン翼』の必殺シュート再現動画(外部参照)。空想の産物じゃないかと読者が思い込んでいた「ツインシュート」「反動蹴速迅砲(はんどうしゅうそくじんほう)」などがプロ選手によって再現され、その技量と作品愛に喝采が起こったのは記憶に新しい。

 これを見て、目ざとい『テニスの王子様』ファンならば今年のブリスベン国際でロジャー・フェデラー選手の放ったミラクルショットを思い出したかもしれない(外部参照)。強烈なバックスピンをかけたショットが相手コートでバウンドしてから、自コートへ戻ってくる――まるで作中のキャラクター・不二周助が放つ必殺技「白鯨」を再現したかのようなシーンは、これまた大いに日本のオタクたちを沸かせた。テニスマンガに“ポイントを取らなくても相手をノックアウトすれば勝利”という新しい概念を導入した『テニスの王子様』は、その現実離れした試合描写から別名『テニヌ』(テニスに似た、テニスではない別の何か)とも呼ばれるが、再現可能な技術も意外に多いのだ。

 プロによるものでなくても、マンガ・アニメ・ゲームなどから作中の要素を“再現”しようという試みは、以前からファンたちによってなされてきた。たとえば料理ジャンルでは『美味しんぼ』『ミスター味っ子』を筆頭にさまざまな再現料理がアップロードされ、また『ドラえもん』に登場した狂気のメニュー「ジャイアンシチュー」再現も定番ジャンルの1つ。

 さらに手先が器用なファンは“実在しない作中ギミック”を再現してしまうこともある。たとえば人気ハンティングゲーム『モンスターハンター』シリーズに登場する武器「ガンランス」。一見すると巨大な盾と槍を構えた中世風の武器なのだが、ゲーム中では爆薬を装填して“砲撃”ができるというトンデモ設定。この再現例はニコニコ動画、YouTubeなどでいくつか公開されている(外部参照)。さすがに砲撃まで可能とはいかないが、中折れ状態で収納できたり、弾薬のリロードが可能だったりと再現度は高い。

 昨年あたりからは『進撃の巨人』の「立体機動装置」を再現する動画(外部参照)が増えてきた。実際に巨人と戦える機能はないが、とことんディテールにこだわり抜いた作り込みは武器というより“作品”と呼びたくなる。ほかにも『ベルセルク』の巨大剣「ドラゴン殺し」、『魔法少女リリカルなのは』の魔法デバイス(インテリジェントデバイス)、果ては『装甲騎兵ボトムズ』に出てくる全長約4メートルの人型機動兵器(アーマード・トルーパー)を自作してしまう猛者まで現れる(外部参照)など、男性ファンの厨ニハートをくすぐる“空想武器”というのは盛況なジャンルのようだ。

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