任天堂の「E3」発表に沸くゲームファン 注目は“残酷描写のないTPS”【ざっくりゲームニュース】

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1406_gamenews11.jpg任天堂の「E3 2014」特設サイト内ラインナップ一覧より。

 任天堂株式会社(以下、任天堂)は、アメリカ・ロサンゼルスで10日より12日(現地時間)にかけて開催されている世界最大のゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo」、通称「E3」におけるプレゼンテーションを、世界同時オンライン配信「Nintendo Digital Event」という形で行った。

 現地時間の6月10日午前9時から同社の特設サイトやYoutube、twitchなどの配信サイトでプレゼンテーションが47分ほど放送され、同社の看板タイトルの1つ『ゼルダの伝説』の最新作が開発中であることや、近日でリリースされるタイトルの新情報などが発表された。

 また今回のプレゼンテーションは、冒頭から同社の“困った時のマリオ頼み”体質を自虐ネタにした人形劇が始まったり、新情報発表の場では同社社長の岩田聡氏と、米国任天堂の社長兼最高執行責任者であるレジナルド・フィサメィ氏の両名が、格闘ゲームのような激しい闘いを繰り広げている映像が流れるなど、ユーモアのあるサプライズが盛り込まれていた。

 ちなみに岩田聡氏とレジナルド・フィサメィ氏の両名の激闘は、人気対戦型アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の売りのひとつである、自作のMiiを「Miiファイター」というキャラクターとして参戦可能になるということを表現したものであった。

「Miiファイター」には、「格闘」「剣術」「射撃」という3種類の戦闘スタイルが用意されており、各プレイヤーが自分好みのスタイルでバトルできるようになっている。

 なお、このMii参戦のアイデアは前作『大乱闘スマッシュブラザーズX』の開発段階で検討されていたものの、Miiがそのまま戦うのが生々しいため、『スマブラ』には不向きではないかとしてオミットされていたことが、プレゼンテーション内で上映された『大乱闘スマッシュブラザーズ』の生みの親であり、シリーズを通してのディレクター・桜井政博氏へのインタビュー映像で判明した。

 プレゼンテーションの最後では、新たな参戦キャラの情報も。『光神話 パルテナの鏡』と、その続編である『新・光神話 パルテナの鏡』に登場する女神パルテナの参戦が判明した。

 ちなみに気になる発売日だが『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の発売日は9月13日とのこと。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』の発売日は未定だが、今年の冬発売を予定しているそうだ。2014年後半は家の中でも外でも、『スマブラ』旋風が巻き起こること必至だ!

 そのほか、今回のプレゼンテーションでは、『ゼルダの伝説』シリーズ最新作はオープンワールドとなる可能性が高いことや、『スーパーマリオブラザーズ』のステージを自分の好きなように作れる『Mario Maker』の情報が発表されるなど、魅力的な新作情報が次々と明らかになっていったが、その中でも特に目を引いたのが『Splatoon』というタイトルだ。

 本作は、4対4のチームに分かれて戦うTPS(三人称視点シューティングゲーム)で、勝利条件は、ステージ中を相手よりも多く自分のチームカラーで塗り潰したほうが勝ちという陣取りゲーム形式である。しかし、それだけではただのTPSと大して変わらない。本作の魅力の1つとして、インクやWii Uゲームパッドを駆使することで生まれる高い戦略性が挙げられる。

 自分のチームカラーのインクで塗りつぶされた場所ではプレイヤーはイカの姿になって潜れるので、人の姿の時よりも素早く移動したり壁を登ったりすることが可能。逆に、相手のチームカラーで塗り潰された場所に足を踏み入れてしまうと、動きが鈍くなってしまうのだ。

 また、Wii Uのゲームパッドに表示されるマップでは、自分のチームや相手チームが塗りつぶした範囲がリアルタイムで表示され、さらに味方のアイコンをタップすると瞬時にその味方の元へワープする事ができる。これらの機能を活かせば、相手より有利に立ち回ることができるはずだ。

 もう一点、本作ならではの特徴として、残酷表現がない点を挙げておこう。これにより、子供や残酷表現が苦手な人も安心してTPSというジャンルを楽しむことができるはずだ。カジュアルな雰囲気で誰もが楽しめると同時に高いゲーム性を持つ本作は、TPSが持つ可能性のひとつを体現した革命児となる可能性を秘めている。

■今回紹介したゲーム情報関連の公式サイトは以下より。
・「Nintendo Digital Event」放送サイト
http://www.nintendo.co.jp/event/e3_2014/
・『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』公式サイト
http://www.smashbros.com/jp/
・「Nintendo Digital Event」ラインナップ『Mario Maker』
http://www.nintendo.co.jp/event/e3_2014/lineup/mario_maker/index.html
・「Nintendo Digital Event」ラインナップ『Splatoon』
http://www.nintendo.co.jp/event/e3_2014/lineup/splatoon/index.html

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これのハード変更がいまだに気になる。

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